講師に任命状を交付する漢那会長 =市伝統工芸品センター

技術者養成講習が開講 苧麻手績み保存会

 宮古苧麻績み保存会(漢那明美会長)の2023年度苧麻糸手績(ちょまいとてう)み技術者養成事業の初級講習開講式が13日、市伝統工芸品センターで行われた。同講習は宮古島市、多良間村の18教場で70人が受講する。今年度初級講習生は13日時点で15人が新たに加わった。
 開講式で漢那会長は「国指定重要無形文化財である宮古上布の製作に欠かせない苧麻糸手績みの技術は、2003年に国の選定保存技術に選定され、同時に保存団体に認定された。保存会は技術の伝承と保存の活動に取り組んでいる。皆さんにはこの手績みの技術を修得し、宮古上布を支えるブーンミ技術者になっていただきたい」とあいさつ。各教場の講師に任命状を交付した。
 同講習は文化庁や県の補助を受け、苧麻糸手績み伝承者養成事業として実施している。初級講習は今年度から畑での▽ブー刈り▽ブー引き―の実習に加え、▽ブー裂き▽ブー績み▽撚りかけ▽カシ掛け―の5工程の研修を受ける。教場は平良11カ所、下地2カ所、上野3カ所、伊良部と多良間がそれぞれ1カ所設置され、来年1月まで週1回ほど行われ、2月末には研修生成果品が展示される。
 漢那会長は「講習修了後の継続が課題」と話し、「今回、同センターで開講式を行ったのは苧麻糸づくりの案内もでき、糸がどのように宮古上布になるかの工程を見ることができるため」だという。

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