22年度は悪天候の影響などで数量が減少した野菜 =資料写真

販売額15%減の8億円 JA22年度県外出荷野菜

 JAおきなわ宮古地区営農振興センターによると、2022年度の県外出荷野菜の販売実績は金額が8億44万円で前年度比1億3814万円、約15%減少、数量は1837・8㌧で486・6㌧、約21%減少した。計画比は金額が16%、数量が25%下回った。昨年の記録的な長雨と日照不足などにより、ほとんどの品目で数量が前年を下回った。終盤に天気は良くなってきたが、それまでの悪天候の影響から回復には至らなかった。
 品目別で見るとカボチャは昨年12月の悪天候により金額9561万円で33%減少と1億円台を割込み、数量229・9㌧で41%減少と大幅に減少した。オクラは金額1億2719万円で24%減少、数量は129・3㌧で21%減少。3年連続で1億円台を超え、計画を金額で6%、数量で8%上回ったが、4~5月の長雨が響いた。
 ゴーヤーは金額3億5785万円で4%増加、数量825・7㌧で9%減少した。単価は良かったが開花期の天候不良などもあって計画を金額6%、数量16%下回った。トウガンは金額1億2298万円で8%減少、数量556・5㌧で20%減少した。悪天候のため3月ごろまで実が小さく規格外が目立ち、計画を金額16%、数量20%下回った。インゲンは金額5172万円で22%減少、数量48・6㌧で34%減少し、計画を金額29%、数量33%下回った。
 JA宮古地区営農振興センター農産部は「長雨と日照不足が相当影響してほとんどの品目で数量が落ち込んだ。全県的に減少している」と話す。2月以降は天候も良くなってきたが、生育期の悪天候の影響から回復しきれなかったという。肥料や資材の高騰などの厳しい状況も重なり、農家の生産意欲が後退することを懸念している。
 21年度は主力品目のカボチャ、ゴーヤー、オクラ、トウガンなどで数量が伸び、販売額は9億3853万円となり、初めて9億円台を突破していた。

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