搭乗待合室前には長蛇の列ができた =宮古空港

大型連休で宮古にぎわう 帰路客で空港混雑

 3年以上続いたコロナ禍が終わろうとしている中で迎えたことしの大型連休、宮古島市では、各地の行楽地が大勢の観光客でにぎわいを見せていた。宮古空港では6日、帰路に着く人々で大変混みあう時間帯もあり、観光客らは「3年ぶりの旅行」「一生の思い出」と、宮古でのひと時を満喫した様子だった。政府は8日から、新型コロナの感染法上の位置づけを、季節性インフルエンザなどと同等の「5類」に移行する。
 飛行機を乗り継いでやってきたという富山県在住の4人連れ家族は「この3年間、旅行を予約してはキャンセルしての繰り返しだったが、ようやく旅行することができた」と話す。初めて訪れた宮古の印象については「本当に海がきれい。ビーチよりも、魚がたくさん見られる岩場の方が楽しかった。シュノーケリングでウミガメを見ることもできて満足」と述べた。
 福島県と山梨県から約20人の大所帯で訪れている一団もあった。新婚夫婦が宮古でウェディングフォトを撮影するのに合わせ、両家合同で記念旅行に来たという。山梨県から来た新郎の母親は「一生の思い出ができた。4歳の孫が初めて海を見たが、どこも宮古のようにきれいなわけではないと教えないといけない」と語った。
 6~8日の旅程で宮古に着いたばかりという北海道在住の家族連れもいた。「沖縄県内各地を巡って、宮古が最後。北海道とは違う町の雰囲気や、きれいな海が楽しみ」と話した。
 タクシー運転手のなかには、4月6日に宮古近海で起きた陸上自衛隊のヘリコプター事故に触れ「全国から来ている大勢のマスコミ関係者で予約が埋まっていて、あまり観光客を乗せる時間がなかった」と話す人もいた。「まだ1、2社残っているところもあるが、ヘリも引き揚げられたし、こちらもそろそろ落ち着いてくると思う」と語った。
 ある観光関係者は「もちろん昨年に比べれば忙しかったが、夏や年末年始に比べればまだまだ。やはり宮古の観光の本番は夏休みのある7、8月ではないか」と述べた。
 市民からは「こどもの日には家族そろって食事に出かけた。自粛などを気にせず、気兼ねなく外出できるようになって良かった」といった声が聞かれた。

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