子ども人口8227人 宮古圏域23年3月末 217人減、過去最少更新

 きょう5日「こどもの日」から、「小さなて みんなではぐくみ 育ててく」を標語に2023年度児童福祉週間が始まる。県宮古福祉事務所(宮城石所長)がまとめた23年3月末現在の宮古地区の15歳未満の子ども人口は8227人で前年同期と比べて217人(2・57%)減少して過去最少を更新した。19、20年は若干増加したものの21年以降は減少傾向が続いており、2年連続ですべての地区で減少した。
 地区別で見ると平良が6000人で136人(2・22%)減少、城辺が573人で18人(3・05%)減少、下地が427人で16人(3・62%)減少、上野が622人で33人(5・04%)減少、伊良部が471人で11人(2・29%)減少、多良間が134人で3人(2・19%)減少した。
 10年前の13年と比べると宮古全体で819人(9・06%)減少。地区別では平良が458人(7・10%)減少、城辺が182人(24・11%)減少、下地が49人(10・30%)減少、上野が133人(27・19%)増加、伊良部が175人(27・09%)減少、多良間が88人(39・64%)減少した。
 国勢調査によると、本土復帰前の1970年は2万4030人、80年には1万7019人、90年は1万4644人、00年は1万709人だったが、10年には8953人と1万人台を下回っており、50年間で1万5千人以上の減少と少子化が進んでいる。
 国立社会保障・人口問題研究所が15年国勢調査に基づいて算出した「日本の地域別将来推計人口」によると、年少(0~14歳)人口は30年には宮古島市7475人、多良間村145人で計7620人、45年には宮古島市6235人、多良間村125人で計6360人と予想されている。
 児童福祉週間は少子化、核家族化、都市化等の進行により、子どもの健やかな成長を図る上でさまざまな影響が懸念される中、家族をはじめ地域、学校、企業及び県、市町村などが一体となって児童福祉に関する啓発活動を行う。宮古地区では子どもを対象に同週間に協力するレクリエーション施設で入場料等の割引などを行っている。

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