第94回メーデー宮古地区式典に参加した各単組の組合員たち =荷川取漁港ステージ広場

誰一人取り残さない社会 4年ぶりメーデー開催

 第94回メーデー宮古地区式典・祭典(主催・同実行委員会)が29日、荷川取漁港ステージ広場で行われた。新型コロナの影響で中止が続いて4年ぶりの開催となり、参加した市内の各単組の組合員たちが支え合い、助け合う社会づくりに向けて結束を誓った。「誰一人取り残されることのない社会」を目指すメーデー宣言が採択された。祭典では吹奏楽やギターの演奏、ゲーム大会などが行われ、参加者たちが交流を深めた。
 今回のメインスローガンは「支え合い・助け合う社会をつくり、くらしをまもる!笑顔あふれる未来をめざし力を合わせ、ともに進もう!」。同実行委員会の久貝富司委員長(連合沖縄宮古地域協議会議長)は「大小さまざまな悩みや不安を抱えていると思う。まずは仲間に話そう。職場では少数でも宮古地協や連合沖縄にはたくさんの仲間がいる。自信を持って職場環境・処遇改善のため団結し、声を上げていこう」と呼び掛けた。
 連合沖縄の東盛政行会長が「ことしは物価高で非常に厳しい春闘になったが、大手の賃金引上げ部分を引き継いで地方の組織でも賃上げに向けて取り組んでほしい。全ての働く生活者のためしっかりと労使交渉し、人への投資、経済の好循環につながる交渉を展開してほしい」と激励した。
 来賓の座喜味一幸市長(代読)が「皆さんが健全な労使関係のもと、職場で生き生きと活躍することにより、コロナの影響で停滞していた社会活動が展開され、地域振興が図られることを期待している」とあいさつした。
 メーデー宣言は沖電労宮古分会の砂川博利さんが読み上げ、▽持続的な賃上げや有期・短時間・契約労働者の処遇改善、社会的セーフティネットの強化▽災害被災地の復旧・再生、その教訓を活かした防災・減災対策を進め、支え合い、助け合いの社会をつくる▽平和、人権、環境、労働が守られる自由で民主的な世界の構築に向けて国際連帯を深める│として「持続可能でより良い世界、誰一人取り残されることのない社会を目指してともに進もう」を採択。最後は全員で「がんばろう」を三唱して結束を固めた。
 祭典の部では宮古地区吹奏楽部OB、ギターとキーボードの演奏、ジャンケン大会などを楽しんだ。

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