鶴見代表(左)が座喜味市長にSKY羽田枠獲得を報告した =市役所応接室

SKY羽田線「安定継続へ連携を」 正式運行を市長に報告

 日本航空の青森県三沢線と羽田空港の発着枠を争っていたスカイマーク(SKY)の下地島―羽田線はこのほど、2025年3月までの正式運航が国土交通省から認められた。下地島エアポートマネジメント(SAMCO)の鶴見弘一代表は24日、市役所に座喜味一幸市長を訪ね、羽田枠獲得を報告。同空港活性化協議会の会長を務める座喜味市長は「25年以降の安定した発着枠獲得に向けて、今後も連携していきたい」と意気込みを語った。
 SKYの下地島―羽田線は2020年10月、「発着枠政策コンテスト」での暫定運用を開始。5年に一度見直される同空港の発着枠の中で、航空会社と地方自治体の連携による利用率向上と空港活性化を目的に導入されたもの。三沢線と最後の1枠を争っていたが、両者の25年3月までの正式運航が認められた。
 報告に訪れた鶴見代表と座喜味市長は、獲得を喜び固く握手。下地島空港活性化協議会の会長として、3月末の最終評価会で取り組みを発表した座喜味市長は「待ちに待った朗報が届き大変喜んでいる。宮古の観光振興にとって大変意義のある、なくてはならない路線。訪れる観光客が多様化し、搭乗率も安定しており、とても頼もしい」と語った。
 運航が25年3月までとなっているのは、羽田空港の発着枠が5年に1度すべて見直されるため。25年以降の運航継続については、政策枠コンテストを争っていた空港だけでなく、すべての国内線との比較評価の中で決定される見込み。
 座喜味市長は「これからも多様なイベント実施などでさらに実績をあげ、安定した発着枠の確保に向けて連携していきたい」と語った。
 同空港活性化協議会は政策コンテスト枠獲得に向けて結成されたが、今後も形を変えながら官民連携した取り組みを継続するという。座喜味市長は「官民で連携して取り組む中で、宮古の観光を根本から見直す良いきっかけにもなった」と述べた。
 今年度から就任した鶴見代表は、報道陣の取材に「羽田直行便が有ると無いとでは大変大きな違いで、これまでの苦労が結実したことを非常に素晴らしく思う。25年までの継続決定に甘んじることなく、下地島空港のさらなる活性化に向けてこれからも取り組んで行きたい」と意気込みを語った。

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