長寿大学修了式で踊りを披露する受講生 =未来創造センター多目的ホール

長寿大学、3年ぶり修了式 各種講座の成果披露

 2022年度長寿大学修了式(主催・宮古島市社会福祉協議会)が10日午後、未来創造センター多目的ホールで開催され、公民館などを会場にした平良をはじめ城辺、下地、上野、伊良部、久松、西原、池間の各校で琉球及び日本舞踊、三味線、大正琴、フラダンス、歌と発声の講座に励んできたお年寄り100人余がその成果を舞台で披露した。また、クラフトの作品とヨガの写真展示も行われた。修了式及び発表は新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶり。

 主催者あいさつで中村雅弘会長は「修了式を3年ぶりに開催できることを喜んでいる。外に出て活動し、教養を深めることは生涯のこと。ことしは新たにフラダンスとヨガもあり活発だった。健康、長寿づくりに協議会としても取り組みたい」と述べた。

 座喜味一幸市長(代理・仲宗根美佐子福祉部長)は「長寿大学は高齢者が経験や知識を生かし、みんなが支え合う活力に満ちた高齢化社会を目指し、自立生活の助長を目的としている。受講生は仲間と切磋琢磨し幅広い知識を習得した成果を発表してほしい」と舞台に期待した。
 市老人クラブ連合会の上原正行会長は「地域の高齢者が閉じこもらず生きがいを高めるために受講してきた。高齢者にとっては有意義な集いの場」として意義を強調した。

 受講生を代表して伊良部校で三味線を学んだ平良光徳さんは、「講座で人とつながり、楽しい思いを引き上げてくれることを実感した。社会福祉協議会のスタッフ、教師の指導にお礼を述べたい」と感謝した。
 舞台は久松分校の琉球舞踊講座で学んだ婦人らの「とうがにあやぐ」で幕開けしたあと、合唱をはじめ、三味線や大正琴の演奏、日本舞踊、フラダンスなど15演目を各校の受講生が緊張した表情で発表。会場に詰め掛けた観客から温かい拍手が送られた。

拍手を送る観客ら

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