国際クルーズ拠点について説明を受ける岡田氏(左) =平良港

岡田沖縄担当相 就任後初来島で決意 「強い沖縄経済」に全力

 岡田直樹沖縄担当相は18、19の両日、大臣就任後として初めて宮古島市を訪問。19日は平良狩俣の市海業センターから始まり、平良港国際クルーズ拠点や下地島空港など、市内各地の官民施設を視察した。JTAドーム宮古島で会見を開いた岡田氏は「強い沖縄経済の実現に向けて全力で取り組む」と決意を示した。自民党内に下地島空港を国の管理とする意見があることについては、「沖縄振興を主管する立場からはコメントを差し控えたい」とした。
 岡田氏は2022年10月の第2次岸田改造内閣で内閣府特命大臣(沖縄及び北方大臣)に就任。就任後3回目となる今回の沖縄訪問では17~19日にかけて宮古・石垣・与那国の離島地域を視察した。
 宮古島市では座喜味一幸市長らと懇談の席を持ったほか、海業センター・平良港国際クルーズ拠点・下地島空港などさまざまな施設を訪問。伊良部佐良浜の友利かつお加工場など、民間企業にも足を運んだ。
 視察を振り返り岡田氏は「振興事業の現場やインフラの整備活用状況など、離島における沖縄振興の第一線を視察させていただいた。それぞれの現場で直接、離島地域における事業の現状や課題について生の声を伺えて大変有意義だった」と述べるとともに「今後もさまざまな現場に足を運び、地元の皆様のご意見を伺いながら、強い沖縄経済の実現に全力で取り組む」と担当相として沖縄振興への強い決意を語った。
 宮古島で最も印象に残った場所については、平良港国際クルーズ拠点を挙げた。「コロナ以前には寄港も大きく伸びていたが途絶えてしまった。昨年から国内クルーズが再開し、今年は回復が期待される。多くの船が寄港し、大勢の観光客が宮古島に訪れることを期待したい」と述べた。
 また地下ダム資料館について「歴史的に見ても水の少ない島で農業が大変だったと思う。不利な条件を克服し農業に取り組んでこられた皆さんの姿を学ぶことができた」と語った。
 報道陣からは、自民党の国会議員が下地島空港の管理を県から国に移してはとの見解を示したことに関しても質問があった。岡田氏は「安全保障ではなく、観光振興の観点から視察した。沖縄振興を主管する立場からはコメントを差し控えたい」と述べた。

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