宮古地域での防疫体制などを確認した対策会議 =県宮古合同庁舎講堂

高病原性鳥インフル 関係機関が対策会議 金武町での発生受け

 沖縄本島金武町で県内初の高病原性鳥インフルエンザが発生したことを受け、県宮古農林水産振興センター(砂川喜信所長)は22日、県宮古合同庁舎講堂で対策会議を行った。宮古地域での発生に備えて関係機関が現地対策本部の業務内容や役割など防疫体制を確認。金武町における発生概要や防疫措置、宮古での予防の取り組みなどの情報も共有した。
 砂川所長は「特に今年は県内でも発生が危惧されていたが、ついに発生してしまった。渡り鳥が主な感染源と思われており、宮古でも十分に可能性はある。年末年始の休暇もあり、いざという時にしっかりと対応していきたいので皆さんの協力をお願いしたい」とあいさつした。
 会議では今月15日以降の金武町で採卵鶏の死亡増加から発生の確認、防疫ステーションの設置や殺処分、消毒ポイントの設置、制限区域の設定など防疫措置の実施について報告された。防疫作業(16日~19日現在)には県や市町村の職員、関係機関など延べ811人が動員された。
 今年度、宮古家畜保健衛生所では毎月の高病原性鳥インフルエンザの定点モニタリングをはじめ、飼養管理基準の遵守状況の月次点検、特定家畜伝染病防疫演習などに取り組んでおり、国内での発生状況を踏まえて6日、また金武町での発生を受けて19日には全飼養農家を対象に消石灰の配布を行った。現在、宮古地域には100羽以上を飼養する家きん農家は3件あるが異常鶏の報告は無い。
 宮古地域特定家畜伝染病対策本部(現地対策本部)の各班の役割や業務内容、動員従事者の作業や防疫措置のスケジュール、年末年始の職員の連絡体制などを確認した。

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