自衛隊問題などで一般質問が行われた市議会定例会 =市議会本会議場

ブルーインパルス展示飛行実施「有意義」 市議会一般質問

 宮古島市議会(上地廣敏議長)の12月定例会一般質問第3日が15日、開かれた。11日の航空自衛隊ブルーインパルス展示飛行について市当局は、多くの観覧者及び編隊飛行の実施内容を踏まえ「有意義だった」との見解を示した。平良和彦氏への答弁。一方、下地茜氏が自衛隊機の宮古空港使用に関連し、政府が下地島空港利用を念頭に南西諸島の空港と港湾を自衛隊が使用できるレベルに整備するとの方針を示していると指摘したことに対しては、あらためて屋良覚書及び西銘確認書を順守すべきと強調した。
 平良氏がブルーインパルス飛行の経緯などを質問したのに対し、下里盛雄秘書広報課長は同市が宮古空港使用を県に要請した理由について、「ブルーインパルスのさまざまな実績を踏まえて検討した結果、地域活性化策として期待できる」とし、展示飛行実施についてはトゥリバー地区をはじめ各所に島内外から多くの観覧者があったとし、「航空自衛隊宮古島分屯基地開庁50周年記念、復帰50周年の節目に当たり有意義な行事だった」と述べた。
 下地氏は「ブルーインパルス飛行は自衛隊の恒常利用につながる。(政府は)空港の整備と引き換えに自衛隊の利用を求めてくる」と懸念を表明した上で、自衛隊の下地島空港利用のあり方を言及。下里課長は、「下地島空港の軍事利用は、屋良覚書と西銘確認書を順守すべき」と強調した。
 関連して大嶺弘明建設部長は米軍機の民間空港使用について「日米地位協定で我が国の空港に出入りすることができ、空港使用の際は国内法令の規定に伴い、施設管理者などと必要な手続きを経て使用していると承知している」とした上で、自衛隊使用との関係について「米軍使用を認めず、自衛隊のみの使用に限定することはできないと思慮する」との認識を示した。

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