狩俣地区(写真上)や平良市街地(同下)など、不法投棄の通報が後を絶たない
=提供・宮古島市
20年度不法投棄宮古885㌧、県内最多
県の不法投棄実態調査によると2020年度、宮古保健所管内には県内で最も多い885㌧の不法投棄物が確認されたことが4日までに分かった。全2198㌧の40.3%を占める。市には新たな不法投棄の通報が日常的に寄せられており、市はごみを正しく捨てるよう市民に求めている。
調査の対象は市町村が把握している不法投棄事案のうち、発覚時の重量が1㌧以上のもの。県内131件のうち宮古は10件(7.6%)と件数は少ないが、重量では最大となった。
重量の内訳は産業廃棄物853㌧、一般廃棄物13㌧。産廃が8件、一般が1件で、1件は産廃と一般が混同している。投棄場所は原野3件、農用地4件、海岸など1件、その他2件。
市は21年度を期限とする第2次総合計画前期計画で、不法投棄0㌧を目標に掲げていたが、15年度の推定量114㌧から8倍以上に増える結果となった。ただし市の調査で把握が進んだ側面もあるため、純粋な増加量とは限らない。
大規模な不法投棄の発見だけでなく、新たに捨てられたごみの通報も後を絶たないという。10月下旬には狩俣のほ場で大量のごみが見つかったほか、平良の住宅地でごみ捨て場ではないところに家庭ごみが放置されている事例もあった。指定ごみ袋に入れられていたが、分別は全くされていなかったという。
市は不法投棄をやめ、指定の場所に正しく分別してごみを捨てるよう市民に強く呼びかけている。