来年4月にトライアスロン 4年ぶり、開催決定
宮古島トライアスロン実行委員会(会長・座喜味一幸市長)は14日、市役所で総会を開き、来年4月16日に4年ぶりの全日本トライアスロン宮古島大会を開くことを賛成多数で決定した。宮古地区医師会の竹井太会長は「決して反対ではないが、医師会は抑止力として新型コロナ対策を求める立場」として賛成に挙手しなかった。座喜味市長は「医療関係者との連携を密にしながら万全な対策を期して大会を成功させたい」と意欲を語った。
竹井会長は「スポーツをする人だけの大会ではなく、島に住んでいる人たちの大会でもある。離島という特徴を考えると、医師会が積極的に『やりましょう』とは言えない」と説明。その上で「決して反対ではない。開催が決まった以上、皆さんと連携して感染対策の準備を進めたい」と述べた。総会の質疑で竹井会長は、参加資格に事前のPCR検査などを明記することや感染対策のための十分な予算確保などを求めた。
座喜味市長は第37回大会が正式決定されたことに「コロナ禍の影響で社会そのものが沈んだような部分があった。日常や経済を元に戻していくことにつながる大きな意味のある大会になると思う」と語った。
また感染対策は「当然のことで万全を期す」として「医療関係者と連携を密にして、エイドステーションやボランティアの対策などについて具体的な手法を詰めていかなければならない」と示した。
競技はスイム3㌔、バイク123㌔、ランはフルマラソンではなく30㌔に短縮する。市陸上競技場発着の15㌔コース2周とすることで、給水所の数を10から5に減らした。市スポーツ協会の砂川恵助会長は「競技委員がしっかりとコースを査定してくれたので、安心安全に大会を開きたい」と述べた。
第37回は定員を1700人から1200人に縮小し、国内に住む人に参加資格を限定している。宮古島商工会議所の下地義治会頭は「再開をきっかけに、距離や海外からの受け入れなど徐々に元の形に戻っていくことを願う」と話した。
同観光協会の吉井良介会長は「選手だけでなく、応援の家族など多くの人が島を訪れる。全国的にも注目されるイベントで、知名度の向上につながる」と大会の効果に期待を寄せた。