合同記者会見で開催要項を発表した座喜味市長ら(最前列中央) =市役所

展示部門3年ぶり実施 市民文化祭 21日の一般の部で開幕

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で2年連続中止となっていた宮古島市民総合文化祭の展示部門が21日、3年ぶりに開幕することが決まった。11日、主催の宮古島市、市教育委員会、宮古島市文化協会が一般および児童生徒両部門の合同記者会見で発表した。コロナ禍の影響で文化活動が停滞していたが、文化祭を本格的に再開することで、市民の創作意欲の向上につなげる。一般は2週にわたって分散し、児童生徒は29日から、いずれも未来創造センターで展示する。
 宮古島市民総合文化祭は新型コロナの影響で2020年、21年と連続して、一般の部が中止、児童・生徒の部も表彰のみとなっていた。文化祭を本格的に再開することで市民文化の向上を図り、合わせて心豊かな文化都市宮古島市の創造の場とすることを開催趣旨としている。
 座喜味一幸市長は「コロナ禍で停滞していた経済活動も感染拡大がやや収まった中で活発になってきた。運動会なども開催され、宮古島の日常も戻りつつある。文化活動に関しても、コロナ禍で創作活動を続けた人たちの発表の場としても成功させていきたい」と抱負を述べた。
 宮古島市文化協会の饒平名和枝会長は「多彩なジャンルの催しを通して会員と市民が交流を図り文化芸術活動の裾野を広げていきたい」と意欲を示した。
 市教育委員会の大城裕子教育長は「心から開催をうれしく思う。コロナ感染拡大の防止のため音楽祭、郷土のおはなし大会は見送ることになった。新しい生活様式の中で児童、生徒の文化芸術活動の成果が発揮できる機会を設けていけるよう取り組んでいく」と話した。
 文化祭日程は次の通り。オープニングセレモニーは21日午前10時。展示部門の一般の美術、書道、華道、茶道、園芸部会は同日から23日。盆栽、写真、文芸、生活文化、方言部会は翌週28日~30日。両週とも午前10時~午後6時。児童生徒は29、30日で入賞作品のみの展示。
 舞台部門の音楽祭は15日午後6時、芸能祭は23日午後5時半からで場所はともにマティダ市民劇場。こどもシアターは12月18日午前10時半から未来創造センター。
 郷土史部門の史跡めぐりは11月3日午前10時から上限30人でこれから募集予定という。

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