新型コロナ 宮古島市54人、県内「BA.2.75」初確認

 【那覇支局】県は15日、宮古島市で新たに54人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。累計は1万9508人。多良間村は1週間連続のゼロ。累計216人。県内では新たに753人が確認された。26日連続で前週の同じ曜日を下回った。累計は49万2452人。県は同日、オミクロン株の変異株で感染力の高い「BA.2.75」(通称・ケンタウロス)の感染者を初確認したと発表した。
 感染が確認されたのは北部保健所管内の20代男性。感染経路は調査中だが、男性には海外への渡航歴があり、症状は軽症だという。県が実施した8月28日から9月4日までの感染者68人の検体のスクリーニング検査を行い、男性のゲノム解析を行った結果、13日に「BA.2.75」が確認された。残りの64検体(94.1%)からは「BA.5」が確認された。県は市中感染の可能性は低いとしている。
「BA.2.75」は東京都、愛知県、岐阜県などで確認されている。「BA.2」株より1.36倍感染力が高く、ワクチンの効果や重症化リスクなど従来株との比較で不明な点は多い。海外ではインドで最初に発見され、アメリカ、イギリスでも確認されている。
 市内患者は10歳未満から90歳以上の男女。前週同曜日から1人増加し、3日ぶりに前週の同曜日を上回った。年代別では80代の17人が最多で90歳以上の13人、10代、40代の各5人が続く。県外在住者が1人確認された。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は340.50人。
 宮古地区の入院中6人、宮古病院6人(中等症2人、軽症4人)で病床使用率は9.1%。宿泊施設療養中6人、自宅療養中84人、入院調整中119人。
 県内の新規感染者は前週の同じ曜日より274人減少した。6日連続で1000人を下回った。年代別では10代の123人が最多。国基準の重症者は15人。

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