豊年祭では獅子舞が力強く踊り、住民らは五穀豊穣を祈願した =上区自治会公民館

十五夜で獅子舞奉納 城辺上区自治会が豊年祭

 旧暦8月15日の「十五夜を迎えた21日、城辺上区自治会(喜屋武則吉自治会長)公民館で無病息災と五穀豊穣を祈る豊年祭が行われ、上区獅子舞保存会(下地範昭会長)のメンバーらが250年の歴史があるという獅子舞を披露した。
 豊年祭では同保存会のメンバーが公民館敷地内で獅子を囲み下里添神社にクイチャーを奉納。その後は三線や太鼓、ほら貝などが鳴り響くなか荒々しく2頭の獅子が舞った。獅子舞は踊りを終えると祭りに参加した子どもらに噛みつこうと寄っていき、泣き叫ぶ子どもの姿も見られた。
 下地会長は、「今できる精一杯の踊りを見せる。いつか地域の若い人たちが踊りを受け継いでもらえれば」と話した。
 喜屋武会長は「私が生まれる前から行われている地域の安寧と豊作を祝う重要な行事。かつては台風が来ても行っていたので、コロナに負けず開催できて良かった」と目を細めた。

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