来年1月に「二十歳を祝う会」が開催されるJTAドーム =平良下里

来年「二十歳を祝う会」 1月5日、JTAドーム

 宮古島市教育委員会(大城裕子教育長)は24日、市役所で会見を開き、来年1月5日にJTAドーム宮古島で「二十歳を祝う会」を開催すると発表した。従来の「成人式」に当たる行事で、市と市教委が主催するのは3年ぶり。22年から成人年齢が18歳に引き下げられているが、1月は18歳にとって進学や就職など進路選択に重要な時期に当たることや、飲酒や喫煙が可能になるのは20歳のままであることなどから、従来通り20歳を対象に式を行う。
 祝う会の対象は02年4月2日~03年4月1日の生まれで、市に住民登録をしているか市内の小中学校に在籍歴がある人。市教委は600人以内の規模を想定しているという。

大城教育長(右)が会見を開いた=市役所


 大城教育長は対象を20歳とした理由について、新たな成人年齢となる18歳の多くは高校3年生であり、進路選択に重要な時期と重なっていることなどを挙げるとともに、「進学や就職で島を離れた人が帰省し、郷土愛を育む機会にもなる」と述べた。
 教育長は「2年間式がなく残念な思いをした人も多かったと思う。来年は十分な感染対策を講じた上で開催し、市の将来を担う若者たちの節目を心から祝福したい。多くの人に参加してほしい」と呼びかけた。
 市の成人式は例年マティダ市民劇場で開かれてきたが、音響施設などの工事で使用できないためJTAドームで開催する。市教委は座席間隔の調整や換気のしやすさなど、新型コロナの感染対策にはドームに利点が多いとした。
 午後1時20分開場、同50分開会。オープニングで「男塾・武―Doo」がアトラクションを行うほか、みやこ少年少女合唱団が市歌を斉唱する。市長式辞や市議会議長祝辞、知事メッセージや祝電披露に加え、二十歳の決意発表もある。会は1時間余りと短時間で開かれる予定。
 開催日から5カ月余り前に発表した理由として、式典の対象年齢や開催の有無について市民から問い合わせがあったことや、帰省の日程や振袖、袴などの衣装の用意など、多くの準備が必要なことを挙げた。
 はがきや案内の送付は行わないが、市の広報誌や公式LINE、行政チャンネルなどを活用して継続的な周知を図るという。問い合わせは生涯学習振興課(72・3764)まで。

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