宮古職安 5月の有効求人倍率1.53倍

 宮古公共職業安定所(嶺井仁所長)が1日に発表した2022年5月の雇用の動きによると、有効求人倍率は1.53倍で前年同月に比べて0.39ポイント上昇し、13カ月連続で前年を上回った。求職者は増えているが求人の増加が上回って倍率を押し上げた。新型コロナの感染者数はやや増えつつあるが、観光関連産業を中心に求人は伸びており、当面は緩やかな回復傾向が続くと見ている。
 新規求職申込件数は236件で14.6%(30件)増加と2カ月ぶりに増加した。月間有効求職者数は1125人で8.9%(92人)増加と10カ月連続で増加した。月間有効求人数は1725人で46.2%(545人)増加した。就職件数は322件で106.4%(166件)増加と2カ月連続で増加した。このうち公務・その他が245件を占めている。
 主な産業別の新規求人(増減10人以上)を見ると、運輸業はタクシーやバスの運転手など27人で2600%増加、情報通信業は13人で1200%増加、建設業は専門職など43人で330%増加、宿泊業・飲食サービス業は106人で120.8%増加、卸売・小売業は50人で56.3%増加、医療・福祉は120人で31.9%増加、またサービス業(他に分類されないもの)は18人で40%減少、公務・その他(他に分類されないものを除く)は20人で63.6%減少した。
 雇用保険資格喪失者は243人で4人増加、このうち離職理由が「事業主都合」は9人で14人減少。雇用保険受給資格決定件数は112人で1人増加と落ち着いた状況が続いている。
 嶺井所長は「求人の増加に伴う人手不足が見られる。求職者のニーズを聞き取りながら、企業には求人条件の緩和や正社員化を勧めていく。求人は活発になっており、求職者は積極的に就職活動をしてほしい」と述べた。

関連記事一覧