見ごろを迎えたサガリバナは総状花序に咲く様子が特徴
=17日午後10時ごろ、平良東仲宗根
一夜限りの可憐な花「サガリバナ」見ごろに
真夏を中心に一夜限りに花を咲かせるサガリバナが、群落のある自生地をはじめ各地で開花の最盛期を迎えた。8月ごろまでが見ごろだ。平良東仲宗根の民家庭に植栽されたサガリバナは17日夜、雨の降りしきる中で可憐な花を咲かせた。
サガリバナは同名科の常緑広葉樹。奄美以南の琉球列島、台湾、マレーシア、南太平洋の島々に分布する。成長すると高さは5㍍以上になる。長さ20~60㌢の一本の花茎に花を30~50ほど咲かせる総状花序が特徴。夜間になると芳香を放ちながら白や薄紅色の花を一夜限りに咲かせ、翌朝には花びら(雄しべ)を散らせる様子が神秘的とされ、親しまれている。
平良添道の自生地には、一帯のかんがい排水事業で造成された排水路の調整池や沈砂池など水辺の環境整備の一環で遊歩道沿いに植栽され、群生地となっている。宮古島環境クラブ(下地邦輝会長)は6月25日~7月4日の間、「夜のお花見」と題してライトアップを行う。マスク着用で懐中電灯持参。西添道十字路や「ふれあいの里」前から矢印あり。グーグルマップ「添道サガリバナ」でも表示されるという。