建国をPRする(左から)我如古さん、下地会頭、西里代表 =平良久貝、島の駅みやこ

島の駅みやこ マンゴー共和国が建国

 パラダイスプラン(西里長治代表)が運営する平良久貝の島の駅みやこで11日、「マンゴー共和国」の建国式が行われた。宮古島にシーズンの到来を告げるとともに、消費拡大やブランド化を目的に毎年恒例となっており、8月28日まで開催される。今年は天候不良の影響で生産量の減少が予想されるが、前年を上回る売上高を目指している。
 建国式では実行委員長を務める西里代表が「約2カ月間、宮古島をマンゴー色に染めていきたい。宮古島を訪れるお客さんに十分楽しんでもらえるようなイベント、サービス、販売を行い、生産農家と力を合わせて宮古島を盛り上げたい」とあいさつ。今年の販売目標について店頭・通信販売及び加工品で前年を上回る1億6千万円を目指しており、「去年に比べて観光客の増加が見込まれ、店頭販売は増えると思う。規格外品を受入れて加工品の販売を強化する」と説明した。
 大統領に就任した宮古島商工会議所の下地義治会頭が共和国の建国を宣言。「宮古島のマンゴーは日本一、世界一おいしい。これから益々皆さんに消費してもらい共和国が発展することを願っている」と呼び掛け、試食したマンゴーの甘さに舌鼓を打っていた。
 生産農家の我如古真也さんは「梅雨の大雨に農家は悩まされているがマンゴー共和国を盛り上げ、お客さんの笑顔にたくさん出会えるよう頑張りたい」と述べた。今年は「自分の農園は梅雨前まで120点だったが、雨が止まず太陽に当てたい時期に当たらない。去年より見た目は少し落ちるかもしれない」と苦戦する一方、「5月に初収穫したものを食べたが、初収穫とは思えないぐらい糖度が乗っていた。味の方は期待できる」と自信を見せた。

関連記事一覧