会見した玉城知事 =17日午後、県庁

八重山の警報、解除へ

【那覇支局】玉城デニー知事は17日午後、県庁で会見し八重山地域に出していたコロナ感染拡大警報を予定通り22日に解除すると発表した。再び病床がひっ迫した場合は警報を発令し住民に感染防止対策を求める。

 玉城知事は八重山の感染状況について「3月16日時点で前週と比較して、陽性者数が0.63倍、病床使用率が29.5%まで下がり、指標は改善傾向だ」と指摘。今週末の連休期間中に開催される石垣島マラソンでは感染拡大に注意するよう求めた。「イベント前後の懇親会は4人以下2時間以内にするなど、警報期間中は引き続き感染対策を徹底してほしい」と求めた。
 県は地域の病床使用率が60%に達するか、人口10万人当たりの新規陽性者数が前週比2倍以上に達した場合を再び警報を発令する目安としている。
 玉城知事は3月が転勤や進学が多い時期だと強調。「卒業イベントでの集団感染が発生した」と述べ、延期された成人式などで更に集団感染が起こる懸念があると注意を呼び掛けた。
 ワクチン接種について玉城知事は「15日時点で高齢者22万7014人(68.4%)が3回目接種を済ませた」と強調。1月24日から2月10日に実施したワクチンに関する県民意識調査の結果も公表し「約1万1000人が回答し86%が2回接種を終え、このうち88%が3回目の接種を希望した」と説明した。県は今後、交互接種の有効性や安全性を周知し結果を施策に反映させる。
 県は県民にワクチン接種を促すテレビCMを3月末まで集中的に放映する。

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