経営力向上セミナーが開かれた =伊良部公民館

伊良部商工会「経営数字、見える化を」

宮古島市伊良部商工会は15日、沖縄空感の上地康史代表を講師に招き、伊良部公民館で経営力向上セミナーを開いた。上原さんは「お金のブロックパズル」で経営数字を「見える化」することで、根拠のある売り上げ目標や確かな経営判断を行えると呼び掛けた。

講師の上地さん

 上原さんは2015年の国税庁調査によると、日本全国の中小企業のうち68%が赤字経営だったことを紹介。「中小零細企業は『どんぶり経営』が実態。経営者は目標達成のための優先順位付けや売り上げ目標設定のため、経営数字の読み解き方を学ぶ必要がある」と話した。
 損益計算書を数字の羅列ではなく図表で可視化した「お金のブロックパズル」を紹介し、売り上げ利益、利益と現金の「見える化」でお金の流れを簡単に正しく捉えられるようになると説明。「売り上げ、経費、粗利、固定費、利益、返済までの流れが見えるようになると、キャッシュフローの構造から利益アップに直結する具体案が発想できるようになる」と述べた。
 可視化した情報を共有することで1人では思いつかない助言が得られ、従業員のモチベーションも向上するとして「経営者ひとりで悩まず、社員を巻き込みコロナ危機を一緒に乗り越えよう」と呼び掛けた。

関連記事一覧