21年5月に完成した伊良部野球場メインスタジアム(資料写真)

伊良部屋内運動場が起工

宮古島市(座喜味一幸市長)は12日、伊良部長浜の平成の森公園内で野球場などの整備が進む運動場工事で、多目的屋内運動場の安全祈願祭(起工式)を行った。市や施工業者などの関係者が参加し、神事を通して工事中の無事故・無災害を祈念。伊川秀樹副市長らが盛砂にくわを入れ、玉串を奉納した。同公園内ではブルペンの工事が進んでいるほかサブグラウンドも建設予定で、完成の際にはプロ野球などのキャンプ誘致を目指すという。

起工式でくわ入れを行う(左から)佐平代表、伊川副市長、松田代表=伊良部長浜の平成の森公園

 屋内運動場は2021年5月に完成した伊良部野球場に隣接して建設される。鉄筋コンクリート(一部鉄骨)造の平屋で、延べ床面積2897平方㍍、アリーナは2621平方㍍。
 総工事費は14億2893万円(うち防衛省補助3分の2)で、内訳は建築が12億9800万円、電気が7894万円、機械が2891万円、監理が2307万円。工事を請負うのは佐平建設・照屋建設の特定建設工事企業体(JV)。完成は23年3月末の予定。
 プルペンの工事は11月に始まっており、今年度末完成予定。サブグラウンドは22年夏ごろ着工の計画で、屋内運動場と同じく23年度末の完成を目指すという。1年後には野球場・ブルペン・屋内運動場・サブグラウンドがそろった総合施設が完成する見込み。
 プロチームのキャンプ誘致などで地域経済の活性化を図るとともに、災害時の避難場所としても活用する予定。伊川副市長は「現場の暗線管理はもちろんのこと、周辺の安全対策にも十分配慮して工事を進めてほしい。プロ野球キャンプ誘致の実現に向けて、関係する部局で力を合わせて取り組んでいく」と述べた。
 神事では宮古神社の奥間寛次権禰宜が祝詞を奏上し、建設予定地の四隅を清め歩いた。「くわ入れの儀」では伊川副市長、総合計画設計の松田優代表、佐平建設の佐平八十男代表が盛砂にスコップを入れ、関係者らが「ヨイショ、ヨイショ」と音頭を取った。

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