宮古製糖 城辺平均糖度15.3度
宮古製糖城辺工場は2021/22年産サトウキビ製糖操業開始から10日で1カ月が経過した。これまでの平均甘蔗糖度(9日現在)は15.53度、原料の99%が基準糖度帯(13.1~14.3度)以上となり、高品質で推移している。伊良部工場も14.86度と開始当初から上昇し、多良間工場は16.03度と非常に高い糖度を維持している。
城辺工場の搬入量は4万2250㌧。甘蔗糖度の割合は基準帯が10.74%、14.4度以上が88.49%、13.0度以下が0.78%。1㌧当たりの農家平均手取り額は2万4705円。操業初日の14.74度に比べて0.79度、前年の操業1カ月の13.80度を1.73度上回った。これまでの最高糖度は19.30度。9日の平均は16.05度に上がっている。
同工場農務部は「例年なら糖度は2月に最も上昇するが、こんな早い時期にこれだけ高いのは稀。しばらくは上がっていくと思う」と話す。だが先月から続く少雨傾向には「今期の原料搬入や株出管理作業には良いが、来期の新植夏植に影響が出ないか心配」と懸念していた。
先月1日から開始した伊良部工場の搬入量は1万8015㌧。甘蔗糖度の割合は基準帯が26.74%、14.4度以上が67.91%、13.0度以下が5.36%。1㌧当たりの農家平均手取り額は2万3865円。操業初日は降雨の影響もあって13.17度だったが1.69度上昇し、9日の平均は15.64度。山城尚俊工場長は「糖度は順調に上がって前年より高い。今後、2月が一番上がるので期待している」と話した。
多良間工場の搬入量は9345㌧。甘蔗糖度の割合は基準帯が5.44%、14.4度以上が94.15%、13.0度以下が0.41%。1㌧当たりの農家平均手取り額は2万5469円。操業初日から0.72度上昇し、9日の平均は16.41度。来間春誠工場長は「今期は台風被害が少ないなど気象条件に恵まれた。去年を上回る品質の高さで農家も喜んでいる」と話していた。