伊良部郵便局ではフードボックスに集計結果を張り出し寄付者に感謝を伝えた

フードドライブ3カ月で895個 関心の高さ見せる

 日本郵便沖縄支部と宮古島市、市社会福祉協議会が共同で行うフードドライブ事業で、宮古島市内12郵便局に設置されたフードボックスへの食品寄付の2020年分集計結果がこのほど発表された。同年10月9日の開始から12月29日まで3カ月弱の間で計895個、総重量278・4㌔が集まった。担当者は予想を大きく上回る好結果に驚き、市民への感謝を語った。

 内訳は各局それぞれ宮古323個(91・3㌔)、下地58個(16・7㌔)、城辺21個(5㌔)、伊良部26個(7㌔)、上野15個(2・8㌔)、池間28個(6・8㌔)、長間83個(27・9㌔)、佐良浜40個(18㌔)、平良西里32個(10・2㌔)、平良久貝263個(89・7㌔)、狩俣簡易6個(3㌔)、西辺簡易ゼロ。
 集計を担当した伊良部郵便局の山口邦博局長は「開始時から反応は良かったが、次々と輪が広がっていくのを実感した。寄付する姿を見た別の市民が、また寄付するようになり連鎖していった。食料ロスや貧困層に対する皆さんの思いに心から感謝したい」と述べた。
 また「コロナ禍で普通の市民の皆さんの暮らしも厳しくなっているはず。寄付は無理のない範囲でお願いしたい。地域あってこそ郵便局は成り立つ。市民に役立つ地域貢献は今後も積極的に取り組みたい」と語った。
 フードドライブは主に各家庭で余った食品を持ち寄り、生活に困窮している人に届ける活動で、郵便局に集まった食品は週に1回、市社協が回収し各団体に配布している。当初は「子どもの貧困問題」への対策として企画されたが、現在は生活困窮者全般に対象を広げている。
 寄付可能食品の条件は▽未開封▽賞味期限1カ月以上▽常温で保存可能▽製造社名が記載されたもの▽米は精米日から1年以内―などで、飲料、アルコールは不可。乾麺、乾物、レトルト食品、各種調味料や食用油、菓子類などの寄付を呼びかけている。

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