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東京で地震に強いエリアはどこか…多摩は23区より安全、23区で危険な東部地区

あさって9月1日は「防災の日」。1923年に関東大震災が起きたことや、台風が多い時期であることから、1960年に定められた。

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先週の23日未明には東京、茨城、埼玉、千葉を合わせて17の市区町村で震度5弱の強い揺れを観測した。首都圏では過去300年でM7クラスの大地震(余震は除く)が少なくとも10回ほど起きているので、「首都直下地震」を心配する声もある。

近年は「南海トラフ大地震」の方がニュースになることが多いが、いずれにしても自分の住んでいる地域の安全性は気になるところだ。東京都が2022年に発表した「第9回 地震に関する地域危険度測定調査」が参考になる。都内5192町丁目(市街化区域内)を対象に、建物倒壊、火災、総合の3つの危険度について危険度を1から5まで5段階で評価しており、色分けされた地図もある。

建物倒壊危険度の高い地域は、古い木造等の建物が密集している地域だ。荒川・隅田川沿いの地域などに分布している。火災危険度の高い地域は、耐火性能の低い木造住宅が密集している区部の環状第7号線の内側を中心としてドーナツ状に分布している。また、JR中央線沿線にも分布している。

総合危険度の高い地域は、荒川・隅田川沿いの地域に加え、品川区南西部や大田区中央部、中野区、杉並区東部などに広がっている。実は、地震が起きたときに一番怖いのは火災だ。内閣府が発表した「原因別首都直下地震の死亡者数の想定」によれば、建物倒壊等による死者が約7000人に対して、火災は約1万6000人だ。

23区で一番安全な区は千代田区

少し具体的に見ていくと、まず、23区と多摩地区では多摩の方が相対的に安全だ。青梅、清瀬、日野、福生、町田、多摩、瑞穂町、あきる野、稲城、日の出町などの自治体は「総合危険度ランク」が低い。つまり安全だ。理由は、地盤が固く、地震火災による延焼リスクも低い。自然豊かで出火原因も多くない。ただ、そんな多摩地区でも立川断層が通っている周辺は想定される被害も大きくなる。

さて、23区で危険度が高いのは、豊島、大田、足立、江戸川、品川、中野、北、墨田、葛飾、荒川などだ。この10カ所のうち半分以上が、いわゆる“下町”だが、建物の倒壊危険度の高い地域は下町に集中している。地盤が軟弱なうえにクルマ社会になる前から多くの人が住んでいたので道幅が細い。そして、古い木造・軽量鉄骨の住宅が多いので延焼リスクが高い。

中野区の地盤自体は「武蔵野台地」で比較的強固な地盤であるものの、人口密度が高く住宅が密集している。東京都が「市街化区域別危険度」を公表した際、消防車や救急車が入って来られないワースト1位のエリアを抱えていたのは荒川区で、火災危険度が高い。

北区には4つの河川が流れており、河川の氾濫が想定される。江戸川区も北区と同じように水害リスクが高い。区の水害ハザードマップには「区内のほとんどが水没」という文言まである。

さて、最後に、23区で一番安全なところを紹介するが、それは千代田区だ。総合危険度の平均が一番低い。皇居(かつての江戸城)周辺がもっとも安全というのは妙に納得してしまう。

文/横山渉 内外タイムス

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