勉強会でパッケージからブランド強化について説明する西里所長 =宮古島商工会議所・会議室

製造業部発足でモノづくり振興へ 宮古島商工会 部会長に西里長治氏

 宮古島商工会議所(根路銘康文会頭)は3月に実施した総会で発表し承認を得た同会議所製造部会の発足会を9日、平良西里の同会議所で行った。2024年度活動方針および規約を説明し、同部会の西里長治部会長(パラダイスプラン代表)をはじめ役員と委員を紹介。その後、勉強会を設け、会員相互の情報交換や各自研さん、地産品のモノづくり振興へ寄与する第一歩となった。

西里長治部会長


 同会議所は1月に実施した「ぷからす交流商談会」など島内製造事業者らの力を強化し、地産地消の重視、地域資源の最大限活用で地域内事業者同士が連携し合うことで、持続可能な地域経済を目指している。
 同部会は▽地域資源の活用と観光振興につなげる特産品の開発▽製造業に特化した部門―に関する業務を行っていく。
 中尾忠筰副会頭が「会員からの多数の要望に応え、ついに製造部会が発足された。安定し、上滑りせず、地に足がついた経済を実現するためには、製造業の発展が必要」などとあいさつをした。
 西里部会長は「過去には消費者が遠く、地域が伸びにくく昔から宮古島は製造業が育ちにくい『不毛の地』と言われてきたが、今は観光業の発展により消費者が宮古島に来て商品を消費するようになった」と述べ、「消費者は変わったが、私たち島の人々はまだ変化していない。県内でも宮古島の成長率は顕著。多くの島外からの消費者が訪れる。このチャンスを逃さず、一丸となって頑張ることが求められる」と会員らを鼓舞した。
 24年度活動方針では現在開催に向けて動いているパッケージコンテストなど多岐にわたり、基本として偶数月の第2木曜日に例会を開催し、会員の資質向上と情報交換の場を提供することなどが発表された。
 その後、パラダイスプランの雪塩さんどなど「雪塩ブルーブランド」を同社と共に手がけたミヤギパッケージ(本社・島尻郡八重瀬町)の営業部次長で宮古島営業所の西里完所長による「パッケージからつくるブランド」をテーマにした勉強会が行われ、製造業者の会員らは自社製品のさらなるPRへの活力を得た。
 同部会の24年度執行体制は次の通り(敬称略)。
 部会長=西里長治▽副部会長=砂川拓也(多良川)、奥平幸司(郷家)▽事務局=糸数優子、仲宗根優馬

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