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対応に大忙しの職員ら =午前10時、市役所2階防災危機管理課

警報時に災害対策本部設置 宮古島市 市長、引き続き警戒呼び掛け 避難者数各地で報告

 宮古島市(座喜味一幸市長)は午前9時1分の津波警報発令と同時に災害対策本部を立ち上げ、同20分に全体会議を開いて各部署間で組織などの避難体制、各部署それぞれの避難処理などの確認を取るとともに情報収集に努めた。津波が迫ると通達された同10時ごろになると市防災危機管理課は慌ただしく業務に追われていた。
 市によると午前9時1分の対策本部設置後から正午の津波注意報解除までの間、宮古島警察署および消防から無線放送確認の連絡、消防パトロール開始の連絡、宮古警備隊から沿岸部パトロールを行う連絡があり、池間自治会から防災センターの開放、再び警察署から各機関対応の確認、県防災危機管理課から被害状況の確認および問い合わせ状況の把握次第でシステム入力の依頼、陸上自衛隊から消防上野出張所の無線基地としての使用を許可し、宮古島署の連絡員配置の連絡があった同30分ごろに1回目となる宮古島全域への防災無線放送を行った。
 同36分に航空自衛隊宮古分屯基地から「被害なし、大嶽城址公園に多数の避難者があり」といった今後の受け入れ態勢などの状況報告を受け、2回目の防災無線を放送。宮古事務所から会議室、講堂開放による避難者の受け入れ、3回目の防災無線放送および公式SNS等情報発信、同57分に4回目の防災無線を放送し、午前10時8分に津波到達(30㌢)を確認した。
 その後、県空港課状況確認、宮古空港での避難誘導済みの連絡や、東平安名崎の防災無線や観光客への警察による誘導などの連絡を受け、同50分に津波到達(30㌢)を確認し座喜味市長への第1報が報告された。警報の注意報への切り替えは同40分に行われた。
 座喜味市長は午後3時に声明を発表し「津波警報から注意報に切り替わり、正午には注意報も解除となり現在、本市への被害等の報告はございませんが、引き続き情報収集を行ってまいります」と示し、「気象庁の発表によりますと、ここ数日間は同規模地震の発生も想定されるとのことですので、気象庁や県、市などから発せられる情報に注意して下さい」と喚起している。
 各地区の避難状況は▽下地防災センター=約50人▽池間防災センター=約140人▽伊良部防災センター=約100人▽市役所大ホール=約30人▽JTAドーム(クルーズ船乗客含む)=約200人▽平良保健センター=約120人▽伊良部公民館=114人▽下地小学校=約300人▽カママ嶺公園=約1千人(情報提供から)―と報告されている。
 川満公民館、大嶽城址公園、城辺小学校、伊良部中学校、未来創造センター、盛加越公園は未計測とのこと。

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