ハーベスターなどの刈り取りで搬入されたサトウキビ =宮古製糖伊良部工場

操業終盤、応援刈り取り 宮糖伊良部 平均糖度は14 ・97度

 宮古製糖伊良部工場の2023・24年期サトウキビ製糖操業の原料搬入量は1日現在、3万5964㌧で平均糖度は14・97度となっている。平均糖度は今期の操業を終了した城辺工場と同じように高い状況。製糖操業が終盤に入るなか伊良部島の畑には城辺工場管内のハーベスターが応援で入り、サトウキビの刈り取りを行っている。前期に搬入された原料の一部が処理できなかった改善策の城辺工場への搬入は5日頃からを予定しており、搬入量は1万2000㌧を見込む。
 同伊良部工場は、昨年12月26日に製糖操業を開始した。操業前から天候不良でハーベスターの刈り取りが遅れたことにより初日の原料は185㌧に止まったが、平均糖度は15・06度の高いスタートなった。
 年内は雨の影響を受けたが、年明けからは天候も回復してハーベスターの刈り取りは進んでいる。操業は終盤に入り、城辺工場の製糖が終了したことで宮古島からハーベスターが移動し、サトウキビの刈り取りを応援しているという。
 1日現在の搬入量は3万5964㌧、平均糖度は14・97度と高い糖度を維持。割合は基準以下(~13・0度)が3・19%(1148㌧)、基準糖度帯(13・1~14・3度)が23・63%(8499㌧)、基準以上(14・4度~)が73・18%(2万6317㌧)となっている。
 今期の搬入量見込みは5万4000㌧で、そのうち1万2000㌧が城辺工場に搬入して処理される。
 先月29日に搬入を終えた城辺工場は、伊良部島からの受け入れの準備に入った。工場管内で稼動したハーベスターを伊良部島に移動させるとともに工場機械の手入れなどを行っている。
 伊良部島では原料員を中心に工場職員らがハーベスターのオペレーターらと刈り取りの調整を行っており、天候の状況を見ながら畑に入ることにしている。
 城辺工場への搬入について、伊良部工場は「製糖期間が長くなれば糖度が落ちるので早めに刈り取りたい。早期にすることで株出しや春植えの管理ができるし、夏植えの準備もすることができる」と話した。

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