レスキューボードの使い方を学ぶ受講者ら =与那覇前浜ビーチ

海の安全確保へ「任せろ」 ライフセーバー 認定資格取得へ訓練

 宮古島ライフセービングクラブ主催の「認定ライフセービング資格講習会」が22日、未来創造センターや与那覇前浜ビーチなどで始まった。資格更新講習5人、BLS、ウォーターセーフティ講習13人、ベーシックライフセービング講習11人、アドバンスライフセービング講習に2人が受講し、資格取得を目指し訓練に励んでいる。同クラブは4月16日開催の第38回全日本トライアスロン宮古島大会で県ライフセービング協会(音野太志代表)との合同チームで参加選手への海上レスキューにあたる。

講習会で講師を務める音野さん(右)


 資格講習会は26日までの5日間で実施。各日程午前に学科講習、午後に実技講習が行われ、最終日検定試験合格でライフセービング資格がそれぞれ得られる。講師を務めるのは音野代表。
 23日午後1時半ごろ、この日は実技講習前に円陣を組み、受講者一丸となって訓練をスタートさせた。まず行われたのはフィットネスと称し海岸でクロールと砂浜ランニングを繰り返すというもの。終了の合図が出されるまで受講者らは苦しそうな表情を浮かべながら必死に食らいついた。
 ウォーミングップ後は少しの休憩を挟み、レスキューボードのレクチャーに移った。レスキューボードを使ったことのない人が大半を占め、音野代表はボードの名称や役割、使い方を一つ一つ丁寧に説明し、受講者らはライフセービングの心得なども学んだ。
 アドバンス講習に参加もしている同クラブの長濱健司副代表理事は「ライフセーバーを増やしたい」と話し、同講習会を今回から毎年行う予定だという。宮古島にいるライフセーバーは現時点では7人で「今回の講習で20人以上に増える」と長濱さんは期待を寄せた。
 講師を務める音野さんは「宮古島にはライフセーバーが育っていない。トライアスロンに向けてだけでなく、一年を通して宮古の海の安全を守ってほしい」と願った。
 同クラブはライフセーバーの育成や水辺の事故防止に向けた安全教育、啓発、普及活動を中心に活動している。

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