野原第二配水池築造工事の安全祈願祭でくわ入れを行う座喜味市長(中央)ら =上野野原

「野原第二・友利配水池」着工 水道水の安定、安心供給

 宮古島市(座喜味一幸市長)は5日、平良野原の「野原第二配水池築造工事」、城辺砂川の「友利配水池築造工事」の安全祈願祭を執り行った。市や施工業者などの関係者が出席し、くわ入れなどを行い施工安全を祈願した。市では観光客らが宿泊するホテルや民間アパートなどの増加により水道水の需要が増えていることから、継続した安定供給のために新築の配水池工事に取りかかった。野原第二は2540立方㍍、友利は470立方㍍を貯蔵する予定。

友利配水池築造工事の安全祈願祭でくわ入れする座喜味市長(中央)ら=城辺砂川


 市が発注した築造の安全祈願祭は「野原第二配水池」が午前11時、「友利配水池」が午後3時半から執り行われた。神事のあと関係者が見守るなか座喜味市長や施工業者代表がくわ入れを行った。
 座喜味市長は「ホテルなどの増加により水需要が多様化してきており、将来に向けた安定、安心な水を供給する大きな貯水池になる。安全に施工ができることを祈願した」と話した。野原第二配水池と友利配水池の着工は(近隣の)それぞれの地域に安定供給するたに必要なものと強調した。
 水道施設課によると、両工事とも宮古島駐屯地等周辺水道整備助成事業で行われる。野原第二配水池築造工事(建築・管路・電気)は共和測建が受注し、契約金額は8億3635万2000円。友利配水池築造工事(同)は南西建設が受注し、契約金額は3億7855万8400円。両工事とも工期は2025年2月28日となっている。
 野原第二配水池は袖山浄水場からの水を貯め、上野地域や下地地域に供給する。友利配水池は加治道浄水場からの水を貯め、城辺地域の友利、砂川などに供給する。
 配水池は水道水を貯蔵し、水の使用量の時間変動を調整する機能がある。市には袖山配水池、久松配水池、山中配水池、狩俣配水池などがあり、浄水場で浄水処理した水を市内の全給水区域に効率的に配水している。
 今回の着工前に建設されたのは2014年度に建設した牧山配水池がある。袖山浄水場から伊良部島へ送水したあと一度貯水するための配水池として建設されたもので、佐良浜地域に配水し効率的な運用を行っているという。

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