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液体窒素を使い葉を凍らせる体験を行う児童ら =北中体育館

将来の科学技術人材に サイエンステックフェス 初開催で大勢にぎわう

 科学技術フェス「サイエンステックフェスin宮古島」(県科学技術振興課主催、県教育委員会および市教育委員会後援)が23日、北中学校体育館で行われた。マイナス196度の極低温体験や脳ハット作りなどのブースが設けられ、祝日とあってか来場した児童や保護者らはさまざまな体験を行い、化学の面白さを学んだ。同フェスは9月2日に開催を予定していたが、台風のため延期となり今回が初の開催となった。
 同フェスは5歳から中学生を対象とした科学技術人材の育成を目的としており、琉球大学や沖縄科学技術大学院大学(OIST)、沖縄トヨタなど、多種多様な学校や企業が公募や依頼により参加。台風で延期されていたが再び計画され、祝日とあって会場前には親子らが大勢並び、開場を待ちわびていた。
 開場は午前10時から午後4時。琉球大学、OIST、海宝館、OCC、沖縄トヨタ自動車の教授や社員らが子どもたちに科学の魅力を伝えるブースを設け、マイナス196度の極低温体験や脳ハット作り、貝がらトレジャーハント、ロボット操作、DNA抽出実験などが行われた。
 県科学技術振興課の長峰琢也主査は「昨年度から試験的にこういったイベントを各離島でも開催しているが、沖縄トヨタさんのようにCSR活動の一環として参加してくださる企業もいてありがたい。水素自動車やDNA抽出など技術と社会の結びつきを子どもたちに学んでもらい、興味・関心を持ってもらえればうれしい」と期待を寄せた。

ブロッコリーからDNAを抽出する実験体験を行う児童ら


 「マイナス196℃の世界を体感!」と題したブースで液体窒素に触れた砂川大誠くん(4)は「液体窒素の中で手がぶくぶくした」と話し、液体窒素で風船がしぼむ光景を前に「なぜしぼんだのか分からず不思議。もっといろんな実験をしてみたい」と声を弾ませながら感想を語った。

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