集団健診でのインセンティブ事業実施を発表する湧川課長(中央) =市保健センター

基本健診・がん検診受けると抽選で景品 市、初のインセンティブ事業

 宮古島市(座喜味一幸市長)は若年世代の受診率向上につなげようと、17日から始まる10月集団健診で20~39歳を対象に基本健診とがん検診で初のインセンティブ事業を実施する。受診者には抽選で往復航空券ペアチケットなどが当たる。2022年度は基本健診対象者5510人のうち受診件数は277人で5%だったため、23年度は10%を目指している。市健康増進課は「まずは受診して自分の体を知ることが大切」と呼び掛けている。
 同事業はがんや生活習慣病の予防のため、若い世代から健康づくりに関心を持ち、健康を意識した行動がとれるように、健康診断とがん検診を継続的に受診できる動機付けとし、受診率向上につなげることを目的に行われる。
 対象者は市に住民登録のある20~39歳。応募期間は17~31日。抽選日は11月6日(受取は市健康増進課で同7~17日の土日除く)。10月集団健診で基本健診、がん検診を受診すると応募券が配布され、会場内の抽選箱に投函する。A賞は宮古│那覇往復航空券ペアチケット1人、B賞はホテルお食事券ペアチケット8人、C賞はお米券3000円分15人。
 10日、市保健センターで記者会見を行った市健康増進課の湧川博昭課長は、宮古島市が平均寿命で県内最下位、22年度の3歳児乳幼児健診では肥満率が県平均の2倍近く、大人は県内11市ワーストということを紹介。「生活習慣病を予防する入り口は特定健診の受診、その結果で改善の必要があれば特定保健指導を受けてほしい」と呼び掛けた。
 市内ではがんの死亡率も高く、特に大腸がんの発見が遅れることもあり、「がん検診を受けて早期発見できれば、より高い確率で治すことができるので、家族や大切な人が健康であるため、がん検診を受けることが大切」と話した。
 集団健診の日程は次の通り。午前の部は午前8時半~11時(胃検診あり)、午後の部は午後1時~2時半(胃検診なし)。
 【10月】17・18日=城辺公民館(旧城辺改善センター)▽19日=上野公民館▽20日=下地公民館▽21日=前里添多目的施設▽24日=東地区構造改善センター▽25~28日、31日=市保健センター【11月】1~4日=市保健センター

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