未来創造センターまつりでトークショーを行う(左から)垣花さん、森永さん =20日、同センター多目的ホール

未来創造センターまつり初開催 公民館・図書館合共同で

 第1回未来創造センターまつり(主催・市教育委員会)が20日開催された。同センターの開館4周年を記念して初めて中央公民館と市立図書館が共同で実施。宮古島市出身のフリーアナウンサー垣花正さんと経済アナリストの森永卓郎さんのトークショーが行われ、芸能界や世界経済の現状などの話題をユーモアたっぷりの言葉の掛け合いで会場を笑いに包んだ。さどやんの紙芝居や公民館講座の活動展示、納涼おはなし会なども行われた。
 トークショーは午前10時から多目的ホールで行われ、ラジオ放送や芸能界でのエピソードや失敗談などさまざまな話題で盛り上がった。垣花さんは子どもの頃、民放のテレビ番組を友だちの家でしか見られないなど限られたメディアの中で育ったことで「逆にメディアに関心を持った。自分の将来を描くモチベーションになった」と話した。
 森永さんは中国の大手不動産企業の経営危機などから現在は「投資はやめた方がいい。下がった時でいいと思う」と助言し、宮古島でも海岸線の土地が企業に取得されるなどバブルが起きていると指摘した。
 幸せな生き方について森永さんは「人類はどんどん不幸になっている。グローバル経済が広がり格差が拡大し、地球環境は壊されている。資本主義は崩壊し、世の中が大きく変わる。お金ではなく楽しく生きることが人生最大の目的になる」と語り、垣花さんと歌やダンスも披露した。
 市民ギャラリーでは午後6時半から納涼おはなし会が開かれ、おはなしの会たまてばこが怪談の素話を行った。明かりを消した会場は話者だけがライトアップされ、誰もいない部屋から夜になると壁をたたく音が聞こえる話やコックリさんの話、宮古民話の「通り池の継子伝説」などをじっくりと語り聞かせた。
 この他、垣花さんと森永さんによる〇×クイズ、沖縄紙芝居や~のさどやん紙芝居口演、ライブラリーライブのダンスパフォーマンス、昨年から今年にかけて開かれた公民館講座の活動内容の展示が行われた。
 初の未来創造センターまつりに大城裕子教育長は「8月17日で4周年を迎えたが、これから10年、20年と多くの市民に利用してもらいながら施設も成長し、より充実したサービスを提供できるようにしたい」と話した。

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