4年ぶりの大会で小型ポンプ操法に挑む参加者 =13日、JTAドーム宮古島駐車場

消防団が4年ぶり大会 ポンプ操法など技術競う

 第28回宮古地区消防操法大会(主催・県消防協会宮古地区支会)が13日、JTAドーム宮古島駐車場で開かれた。消防団員の技術向上や意識向上を図るために2年に1度行われているもの。コロナ禍での中止を挟み4年ぶりとなる大会で、市内各地の消防団員が3部門でポンプ操法などの技術を競いあった。最多の6チームが出場した小型ポンプでは、久松部が優勝。優秀な成績を収めたチームは、11月に開かれる県大会に派遣される。
 同大会は消防団員の技術向上と士気高揚を図るとともに、消防技術の進歩充実に寄与することを目的に開催されている。1993年の第13回までは毎年行われていたが、第14回から隔年に変更。21年開催予定の第27回が新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となったため、4年ぶりに大会が開かれた。
 小型ポンプ操法・ポンプ車操法・応用訓練の3部門を実施。平良分団の各部が出場チームのほとんどを占めたが、小型には伊良部、ポンプ車には城辺も参加。下地、上野、多良間村からの出場はなかった。
 宮古地区支会の前川尚誼会長は「仕事を終えたあとや休日など、貴重な時間を割いて訓練を重ねてきたと報告を受けている。各分団各部のチームワークの下、成果をいかんなく発揮してほしい」と激励。
 座喜味一幸市長の代読で、嘉数登副市長があいさつ。市に大きな被害をもたらした2003年の台風14号から20年の節目を迎えることに触れ、「被害軽減のためには、日頃の備えや初期段階における地域住民相互の助け合い、地域の防災を担う消防団員の適切かつ迅速な対応が求められる。消防団の活動を広く市民に理解してもらう大変良い機会になる」と述べた。
 選手を代表して、平良分団平良部の古堅盛男さんが、「地域の生命・財産を守るため、日々鍛えた操法を発揮し、迅速な行動で競技する」と宣誓した。
 第28回沖縄県消防操法大会は11月に、県消防学校で開催予定。地区大会で優秀な成績を収めたチームが代表して参加する。
 結果は次の通り。
 【小型ポンプ操法】優勝=久松▽準優勝=平良▽3位=島尻【ポンプ車操法】優勝=島尻▽準優勝=平良▽3位=狩俣【応用訓練】優勝=平良▽準優勝=西辺

関連記事一覧