電子図書館 来月16日から開始

 市立図書館(友利幸正館長)は12月16日午前10時から電子図書館を開始する。ふだん忙しくてなかなか図書館に足を運べなくても、電子化された書籍をパソコンやタブレット、スマートフォンなどで24時間365日いつでもどこでも利用できる。最初は出版社から貸出を許可された3000冊でスタートするが、独自に郷土の書籍や資料などの電子化も進めていく。同図書館では「読書の新しい形のひとつ」と話している。
 電子図書館は電子化された書籍などを収集し、インターネット等を介して利用を提供するシステム。市立図書館の蔵書を電子化したものではなく、出版社の許可を得た電子書籍を貸出す。電子書籍には読みやすく文字のサイズを大きくできたり、音声読み上げにより聞くことができる本、登場人物が動く絵本など紙の書籍にはない機能を持つものもある。コロナ禍をきっかけに全国の図書館で導入が増えているという。
 対象は宮古島市に住民登録のある人。同図書館の有効期限内の利用カードがあれば申請手続きなしで利用できる。貸出冊数は2冊(予約2冊)まで、貸出期間は7日間。自動返却のため返し忘れがなく、延長もできる。料金はかからないが、利用する際の通信料金は利用者負担となる。
 同図書館では気軽に読める一般書をはじめ子どもが調べ学習に使える図鑑、絵本、子育てや料理などの本を中心に電子書籍を選んでいるという。また劣化により貸出や閲覧が困難で倉庫に保管してある郷土資料などを独自に電子化し、住民登録していない人にも公開していく。
 電子図書館を担当する奥平知恵美補佐兼奉仕係長は「仕事や子育てなどで忙しく、図書館に足を運べない人でも24時間いつでもどこでも利用できる。電子図書館は敷居が高いと思わず、読書の新しい形のひとつとして幅広く市民に気軽に利用してもらえれば」と話していた。

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