SNS長時間で学力低下 市教委

 宮古島市教育委員会(大城裕子教育長)はこのほど、2022年度の全国学力・学習状況調査(通称・全国学力テスト)の結果概要を発表した。スマートフォンなどでSNSや動画を視聴する1日当たりの時間が長いほど、テストの正答率が低くなる傾向があることが明らかになったという。市教委はスマホなどを使用する際のルールを決めて、家庭学習の時間を確保するよう呼びかけている。
 学テでは学力を問う出題だけでなく、児童生徒の学習・生活環境などのアンケート調査も行われる。市教委は、勉強やゲームに使用する時間を除いて1日何時間スマホでSNSや動画を視聴するかとの質問に対する答えと、テストの正答率を照らし合わせた。
 小学校の国語算数理科、中学校の国語数学理科いずれの科目でも、視聴時間が長いほど得点率が低くなる傾向が示された。算数で30分~1時間の正答率が1~2時間よりも低いなどの例外はあるが、全教科で4時間以上と答えた子どもの正答率が最も低く、3~4時間の子どもがその次に成績が悪いことは共通している。国語に比べ、算数数学理科で正答率の開きが大きいことも特徴と言える。
 市教委は「学力を上げるためには学校で授業を受けるだけでなく、家庭学習の時間をしっかりと設けることが必要」と強調し「各家庭でスマホなどの使用にルールを作って、子どもたちが勉強時間を確保できる環境を整えるよう協力してほしい」と呼びかけた。

関連記事一覧