ガンバロー三唱で県民大会を締めくくる関係者 =画像はユーチューブの配信動画から

復帰50年県民大会 基地のない沖縄求める

 復帰50年に係る県民大会が30日、オンラインで配信され、6人の弁士が基地のない平和で豊かな沖縄を目指す思いを約2時間にわたり語り合った。最後に参加者全員で「ガンバロー」を三唱し、屋良建議書の実現に向けて団結を示し大会を締めくくった。

 比嘉京子県議会議員が開会あいさつで「県民が復帰を願ったのは、日本の平和憲法の下で基本的人権が保護され、基地のない平和な島を実現するためだったが、その願いはかなわなかった」として「復帰50年を迎える沖縄の現在地を国内外へ発信し、今後の沖縄と日本のあり方を考えるきっかけになることを願う」と大会の主旨を説明。
 弁士として登壇した元琉球政府復帰対策室調査官の平良亀之助氏は「本土は平和憲法体制、沖縄は安保体制という二重構造は今も変わらず、地位協定がある限り続いている。玉城知事が屋良建議書を再度政府にぶつけていくことを期待している」と語った。

 大会では懸垂幕では▽基地のない平和で誇りある豊かな沖縄実現▽屋良建議書に示され復帰に託した県民の思いの受け止め▽米軍に特権を与えている日米地位協定の抜本的改定▽県民投票の民意を尊重し辺野古新基地建設断念▽日本国憲法のもとでの基本的人権の尊重、地方自治権の確立、自立型経済の実現▽ロシア軍のウクライナからの即時無条件撤退―を求めた。

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