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陸上・福部真子が病と向き合いながらつかんだ44年ぶりの金メダル 「菊池病」とはどんな病気か

愛知・名古屋アジア大会の陸上女子100メートル障害の決勝が27日、パロマ瑞穂スタジアムで行われ、前日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)が12秒74で制し、日本勢では44年ぶりの金メダルとなった。

福部といえば2024年秋、発熱などを伴う「菊池病」(組織球性壊死性リンパ節炎)を発症。同年12月に自身のインスタグラムでそのことを公表した。同年のパリ五輪代表選手だった福部の告白は大きな話題と関心を集めた。

また、ステロイド治療がドーピングに引っかかる可能性もあるため、悩みに悩んだが、最終的に「申請さえすれば使っていい薬なわけだし、さすがにもうこの高熱の日々が限界すぎて」と使用を決断。現在も治療に励んでおり「この投稿(公表)が誰かの役に立てばうれしいし私の経験も無駄じゃない」と前を向いて、これまで競技に励んできた。

福部にとってアジア大会は「スタートラインに立てるかどうか」という困難のなかで、引退を視野に入れて挑んだレースでもあった。

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福部の勝利が決まった直後、取材中の女性アナウンサーは感極まりつつ「菊池病の病を乗り越え、菊池真子…。福部真子。アジアの頂点に立ちました」と思わず実況。興奮のあまり病名と名前を混同した痛恨のミスを犯し、思わぬ波紋も広がっている。

菊池病とは…

ところで、菊池病とはどんな病気なのだろうか。1972年に福岡大学の菊池昌弘氏らによって報告されたことから命名され、希少な良性リンパ節炎の一種だといわれている。主に20〜30代の若い女性がかかりやすく、日本を含む東アジア系の人に発症しやすい傾向があるとされる。原因は不明で、症状が強い場合は解熱鎮痛薬やステロイドによる対症療法が行われるが、ほとんどは自然治癒する。

また、患者の5〜10%は再発することがあり、再発予防や健康管理のためには、慢性的な疲労や過労を避け、規則正しい生活習慣や健康的な食生活を維持することが重要だ。さらに、治療後も定期的な経過観察や追跡検査を行うことが推奨されている。

初期症状は風邪とよく似た症状だが、特徴は長引くこと。最も代表的な症状は、首(頸部)のリンパ節の腫れで、多くの場合は左右どちらか一方の首が腫れる。腫れている部分を押すと痛み(圧痛)があり、しこりの大きさは小指の先程度からクルミ大(数センチ)になることもあるようだ。

また、リンパ節の腫れと同時に37~38度以上の発熱が数週間続くこともあり、全身の倦怠感、関節痛、皮疹(肌の赤み)が現れる。さらに、扁桃腺が腫れ、喉の痛みを伴うこともあることから初期は「扁桃炎」や「風邪」と診断されることも少なくないという。

日本感染症学会によると、診断の手がかりの一つとして「白血球の数が減少」(あるいは正常範囲内)という特徴的なデータを示すことが多いとしている。

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