• HOME
  • 記事
  • 議会
  • 市議会一般質問がスタート 加治道東水源の開発へ調査推進 観光客増、観光需要の大幅伸びに
水源確保などを質問する我如古氏 =29日、市議会議場

市議会一般質問がスタート 加治道東水源の開発へ調査推進 観光客増、観光需要の大幅伸びに

 開会中の宮古島市議会9月定例会は29日、一般質問が始まった。1番手に立った我如古三雄氏は、観光需要の拡大や渇水に備えた新たな水源確保の取り組み、相次ぐ市職員の不祥事に対する当局の認識と防止策、県の史跡に指定されている「ドイツ皇帝博愛記念碑」の移転案など多岐にわたる市政課題についてただした。水源確保について市は、2031(令和13)年度までに加治道東水源の開発を予定していることや今年度は六つの候補案の一つの高野水源の調査を進めていることや、不祥事再発防止に向けたガバナンス強化の決意を示した。
 水源確保について市側は、前年度に策定した長期水需給計画では渇水時の水不足を想定し、取水量やコスト、実現性、持続性、環境衛生等を総合的に評価し、六つの候補案を設定。候補案の高野水源においては既存水源の取水量増加に向けた揚水試験や地下水の不存量を全体的に把握するための地下水シミュレーションを実施し、新たな水源の確保に向けた調査を進めていると答弁。今後も「安定的な供給を目指し、管路の更新・耐震化計画を進めながら配水管網の強化に努めていきたい」と述べた。
 我如古氏は、相次ぐ職員の不祥事についても言及。「異常事態と言わざるを得ない」との厳しい懸念を突き付け、当局の認識と防止策を聞いた。
 嘉数登市長は、改めて謝罪するとともに「公務員として厳しく律されるべき行為がなされたことは言語道断であり、市政の根幹を揺るがす事態であると深く認識している。これら一連の不祥事は個々の職員の倫理感の欠如に止まらず、本市の組織としてのガバナンス、市民の皆さんとの信頼関係を深く損ねるものであり、市長として痛恨の極み」と深々と陳謝。「失墜した信頼を回復することは容易でないと認識しており、その重みを真摯(しんし)に受け止め、市民の信頼を取り戻すべく決意で組織改革と再発防止に取り組んでいきたい」と述べた。
 懸案事項に取り組む課内ミーティングの実施状況については、上地俊暢総務部長がアンケート調査の結果として全61部署中48部署、約78%で実施されているものの、約5%で未実施の現状にとどまっていることが報告され、我如古氏は意思疎通の欠如が問題の根底にあると指摘し、風通しの良い職場づくりを強く促した。
 また、外部有識者を交えた第三者委員会の設置時期についても質疑が交わされ、原因究明とコンプライアンス徹底の姿勢が再確認された。
 上野宮国沖で約150年前に起きたドイツ船ロベルトソン号の救助をたたえて建立された「ドイツ皇帝博愛記念碑」についても質問。同碑は現在、設置場所が平良西里にあり建立当時と比べて街が発展したことで手狭となり、車のアクセスも厳しい現状を踏まえ、「うえのドイツ文化村」内へ移転させる考えの有無をただした。

「ドイツ皇帝博愛記念碑」(宮古島市平良西里)

 嘉数市長や天久珠江生涯学習部長は同記念碑が県の指定史跡・文化財であることに触れ、「単なる建築物としてではなく、建立地を含めた歴史的価値を考慮する必要がある」としつつも、県教育委員会や地元関係者と丁寧に協議、意見交換を進めていく考えを示した。 
 このほか、停電の復旧長期化対策や下地島空港の検疫空港指定による期待される効果、古謝玄太新知事への期待、県営宮古広域公園整備なども質問した。

関連記事一覧