小説「薬屋のひとりごと」芦田愛菜でのドラマ化に賛否の声 実写化の大きな壁、過去には黒歴史と言われる作品も
日向夏の小説「薬屋のひとりごと」(ヒーロー文庫)が、俳優の芦田愛菜主演で実写ドラマ化されることが3日に発表された。2023年にはアニメ化もされている人気作品だが、SNSなどには早くも賛否の意見が寄せられている。
ドラマが放送されるのは2028年で、Amazon Prime Videoにて世界独占配信されるという。芦田が演じるのは主人公・猫猫(マオマオ)。架空の帝国の後宮を舞台とした同作は、全世界シリーズ累計部数が5700万部を突破している。
今年10月からアニメ第3期が放送される予定だ。SNSには期待の声が多く寄せられる一方、「実写化してほしくなかった」といった否定的な意見も目立っている。
同作に限らず、実写化作品は批判の対象となることが多い。特に原作を知っているファンにとっては、実写化そのもののイメージがよくないようだ。
2018年に、大日本印刷(DNP)とDNPグループの書店、およびトゥ・ディファクトが共同で、全国の10代~40代の男女400人を対象とした「漫画の実写映画化に関する調査」を行った。それによると、実写化された作品を見ない理由として最も多かったのが「原作の世界観と違うと感じたから」であることが判明。「漫画を実写映画化するときに大切にしてほしいことは?」という質問に対しては、「原作の世界観」が最多だった。
インターネットリサーチサービスを展開しているアイブリッジ株式会社も、2017年に類似の調査を実施している。実写映画を見ない理由としては「原作のイメージが壊れる」が最も多かった。
実際、実写化によって批判を浴びた作品は過去に数多くある。「週刊女性PRIME」(主婦と生活社)が2024年に「がっかり漫画原作ドラマ」のランキングを発表。1位には「パリピ孔明」(2023年)が選ばれている。このほか、2位に「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(2008年)、3位には「幽☆遊☆白書」(2023年)がランクインした。
一方、評価された作品もある。上記のDNPなどが実施した調査では「実写映画化されたタイトルでよかった作品」で「るろうに剣心」が1位になった。出演していた佐藤健や神木隆之介などが、原作のキャラクターの役柄にハマっていたことが評価されたようだ。
また、「黒歴史」とまで語り継がれる作品もある。2004年、芥川賞作家吉田修一氏の小説「東京湾景」がフジテレビでドラマ化された。丁寧な人間描写を持ち味とする吉田氏の原作に対し、テレビドラマ版は韓流ブームの最中であったこともあり、大恋愛を前面に出した演出だった。
原作と実写で大きく異なったことから、一部ファンからは批判の声が寄せられた。当時の月曜21時放送の「月9」枠としては低い平均視聴率(13.9%、ビデオリサーチ調べ、関東地区)に終わったことも黒歴史と言われる理由の一つだ。
芦田は子役時代から数々の作品に出演しており、演技力の高さがSNSで話題となることも多い。また、芦田は以前から原作小説のファンだったことを明かしており、世界観も熟知していると考えられる。果たして芦田は実写化の壁を越えられるのだろうか。






