中国海洋調査船「科学」が離脱 石垣・与那国沖EEZで無断活動 海保が警戒継続
第11管区海上保安本部は5日、石垣島北および与那国島北西のわが国排他的経済水域(EEZ)内で日本の事前同意を得ずにワイヤーのようなものを海中に延ばして活動していた中国の海洋調査船「科学」が、同日午後3時54分ごろに地理的中間線を西側へ航過し、EEZ外へ離脱したと発表した。同船は9月27日の確認以降、10月2日まで連日にわたり無断調査を行っており、巡視船が無線で即時中止を要求するとともに厳重な警戒監視を続けていた。

同本部によると、巡視船が9月27日に石垣島北のEEZ内で同船を確認して以降、10月2日にかけて石垣島北および与那国島北西の海域で断続的に舷側や船尾からワイヤー状のものを海中へ引き延ばして航行しているのを巡視船が確認していた。
海上保安庁の巡視船は「我が国の同意を得ない海洋の科学的調査は認められない」と無線で繰り返し警告を行い、調査の中止を求めた。
その後も巡視船による監視と警告が続けられた結果、5日午後3時54分ごろに同船が地理的中間線を西側へ向けて航過したことを確認。同本部は今後、同船にさらなる特異動向が認められなければ対応を警戒態勢の維持へと移行する方針だ。
沖縄周辺EEZ内で中国海洋調査船無断活動が活発化
沖縄周辺のEEZ内における中国海洋調査船の無断活動は、今年3月30日に約10ヶ月ぶりに確認されて以降、急増している。同船は4月にも石垣島北沖で無断活動を行っており、今回の進入は今年2回目となる。先島諸島から久米島沖に至る広大な海域で中国船による無断調査が相次いでおり、今年に入り確認された主要な事案は10件を超え、過去最高水準のペースとなっている。
中国側は従来の尖閣諸島周辺にとどまらず、石垣島沖や与那国島沖など太平洋側に位置する海域へも活動範囲を広げており、海洋データの収集を目的とした調査の常態化を図っているとみられる。



