職員飲酒問題に再発防止策、住環境整備事業の進捗状況などを質問した豊見山貴仁氏 =30日、市議会議場

投票率向上へ移動期日前拡大 豊見山貴仁氏一般質問 災害配備中飲酒でルール策定へ

 宮古島市議会(平良和彦議長)9月定例会は30日、一般質問を行い、豊見山貴仁氏が登壇した。豊見山氏は、知事選で低迷した投票率の向上策や、台風9号の災害配備中に起きた職員の飲酒問題に対する再発防止策、3Dプリンター住宅や空き家利活用をはじめとする住環境整備事業の進捗状況など、市政の重要課題を多角的に正した。
 投票率向上に向け豊見山氏は、移動期日前投票所の設置実績や旧郡部での開設状況を質した。市選挙管理委員会は、移動期日前投票所で計101人が利用したことや期日前投票者全体の増加を挙げ、一定の啓発効果を評価。商業施設への期日前投票所設置については有効性を認めつつ、観光客・外国人の利用や動線確保などの課題を整理して検討する姿勢を示した。
 台風9号の災害配備中に職員が未来創造センターで飲酒・転倒負傷した事案について豊見山氏は、管理職を含む複数職員の危機意識の低さを追及。市側は、勤務ルールが未整備だった点に触れ、消防本部の待機・出動ルールを参考に、休憩や仮眠、交代勤務に関する全庁的なガイドラインを作成する考えを示した。嘉数登市長は「これまでの対策が不十分だった」と陳謝し、コンプライアンス改革方針の策定などで組織風土の根本的見直しを図ると約束した。
 住環境整備では、先進技術活用型住宅(3Dプリンター住宅)の事業主体を市へ変更したことで入居開始が令和9(2027)年4月の予定から約1年遅れる見通しが示されたほか、問い合わせが急増している空き家利活用事業では、昭和56(1981)年以前の旧耐震基準物件への対応という壁に直面している。

知事選低投票率、選管「喫緊の課題」 高齢者ら投票困難が要因 場所・時間見直しへ

 13日に投開票された沖縄県知事選挙において宮古島市の投票率が県内11市で最も低い結果となったことを受け、市選挙管理委員会は「最優先で取り組むべき喫緊の課題」として現状を重く受け止める認識を示した。豊見山貴仁氏の一般質問に対する答弁。
 選管の分析によると、低投票率の要因として高齢者や住民票を置いたまま島外に居住する市民など、投票の意思があっても物理的・状況的に投票所へ足を運ぶことが困難な層が一定数存在する点を挙げた。
 今回の知事選では、広報誌や公式LINE、行政ラジオでの啓発に加え、大神島や市内高校3校、療養施設を巡回する「移動期日前投票所」を初めて実施し、計101人が利用した。内訳は、大神島で13人、宮古高校で47人、宮古工業高校で10人、宮古総合実業高校で16人、療養施設で15人の計101人が利用した。また、旧郡部の4拠点で4日間設置された期日前投票所では、城辺庁舎(1階)243人、伊良部公民館362人、下地公民館235人、上野公民館225人の計1千65人が投票。これは期日前投票者総数(1万2686人)の8.4%、当日有権者数の2.4%に当たり、選管は投票率向上へ一定の成果があったと評価した。
 一方で選管は、旧郡部での期日前投票について設置場所や時間設定に検討の余地があると言及。移動期日前投票所における本人確認や機材運用の課題を整理するとともに、介護施設や病院などへの展開に向けて関係機関との調整を模索する方針を示した。

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