盛況となった第3回ぷからす交流商談会の様子 =ホテルアトールエメラルド宮古島・漲水の間

島内販路拡大に期待大 第3回ぷからす交流商談会 売り手36社、買い手45社参加

 宮古島商工会議所(根路銘康文会頭)の第3回「ぷからす交流商談会」が16日、平良下里のホテルで開催した。地域経済循環と地産地消の促進を目的に、宮古圏域内の農・水・畜産業、生産製造・販売事業者、工芸品などの生産者(売り手)とホテル、飲食業、卸業、空港関連事業者などのバイヤー(買い手)が一堂に集まった。島内でつなぐ新規ビジネス展開の場として島内販路の拡大を図るため、自社商品をPRし質問を投げかけ情報交換をした。
 同商談会は参加者の「うれしい」ビジネスマッチングを目指しており、生産者は36社、買い手は45社が参加。3部構成となっており、1部では出店者同士の交流を行い、2部のフリー商談会では生産者と買い手がそれぞれに商談を通して交流を行った。3部の個別商談会後、場所を移動し、大懇親会でさらに交流を深めた。
 売り手は昨年と同数が参加したが、買いは昨年を上回る企業が参加し、会場に設置された売り手のブースに買い手が訪れ、それぞれ商品の説明を受けていた。
 売り手として参加した平良下里で染織工房timpabを営む石嶺香織代表は今回が初めての参加だといい「今までは工房か織物組合でしか販売していなかったので、今後は島内で取引先を増やし、宮古上布の普及をしていきたいと思い参加した」とし、「ほとんどが一点物で単価が高いので、そういう商品を扱う企業と取引ができれば」と話した。
 無農薬のレモングラスが原料の洗濯洗剤を販売しているmaaru社の原芹代表は自社商品の発売前に参加し「当社の洗剤は洗濯のすすぎゼロを実現し、節水節電をはじめとする自然環境への配慮を体現している22日の発売前に多くの企業に知ってもらいたく、参加することにした」と話した。
 今回で2回目の参加という平良西里のビストロバルリベルティで料理長を務める岡本義正さんは、「宮古島の食材を使って料理を提供したいと思い参加した。こういうイベントが開かれることはとてもありがたい」と話した。
 買い手として参加した平良下里で特産品の販売開発や人材コンサルなどを手がける宮古島まちづくり社の豊見山博成さんは、「インターネット販売で特産品を扱っているので、新しい商品に出会えることを期待して参加した」と述べ、「飛び込み営業よりも、このようなイベントの方が多くの企業とつながれるので、開催にとても感謝している」と話した。同社は平良下里で特産品の販売開発や人材コンサルなどを手がける。

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