元ソフトバンク選手の横浜連続わいせつ事件、16~24歳の被害者10人中9人は昨年2月から6月に集中【裁判傍聴記】
横浜市内で複数の若い女性に対してわいせつ行為をしたなどとして不同意性交等罪や不同意わいせつ致傷罪などに問われているプロ野球元ソフトバンク選手、美嶋隼人被告(44、旧姓・堂上)の裁判員裁判初公判が28日、横浜地裁で開かれた。
美嶋被告は被害者計10人に対する各事件のうち、16歳女性(以降、被害者年齢はいずれも事件時)に口腔性交させた不同意性交等罪、24歳女性にわいせつ行為をした上でけがをさせた不同意わいせつ致傷罪など7人に対する起訴内容については「間違いありません」と認めた。
一方で、残る被害者3人のうち22歳女性に対する暴行罪を否認し、2人に関する起訴内容を一部否認した。
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美嶋被告は「堂上隼人」の名前で、2008年ドラフト会議で育成選手として指名されてソフトバンクで2009年から12年にかけて捕手としてプレー。一軍で通算8試合に出場したが、12年8月に若い女性に対する強制わいせつ事件で逮捕されたため、契約を解除された。13年1月に強制わいせつ罪で懲役2年の実刑判決を受けて服役した。
勾留中の美嶋被告はこの日、上は白、下は黒のスポーツウエア姿で白のマスクを着用して出廷。弁護側の席に座ると背筋をピンと伸ばし、両手を太もも付け根付近に置いたまま、終始厳しい表情を崩さずに前方へ視線を向けた。まばたきが多く、たまに大きく息をつくなどやや緊張した様子も見て取れた。
起訴された罪状は不同意わいせつ致傷、不同意わいせつ、不同意性交等、性的姿態撮影等処罰法違反、児童買春・児童ポルノ禁止法違反、強制わいせつ、不同意性交等未遂、脅迫、暴行の9罪に及ぶ。被害者は10人で、年齢は16歳から24歳。2020年8月の1人を除く9人はいずれも昨年2月から6月に集中していた。
昨年6月の逮捕時は清掃業に従事
現場は全て横浜市内。路上などを歩いていた女性に対し着衣の上から胸をもんだり、着衣に手を差し入れて陰部や臀(でん)部を触ったり、自身の陰茎を顔に近づけ口腔性交させようとするなどした。
このうち16歳女性に対しては「何ガン飛ばしてる。殴られたいのか」などと脅し、口に陰茎を押し付けて口腔性交させ、その様子をスマホで動画撮影した。
24歳女性にはいきなり背後から抱きつき、胸をもんだ上で突き飛ばして転倒させ、膝や両手に加療11日間のけがを負わせたとされる。
美嶋被告が否認したのは22歳女性の左腕をつかんだとされる暴行罪のほか、18歳女性に対し「叫んだら殺す」と脅し胸を触ったとされる脅迫罪と不同意わいせつ罪、20歳女性に「刺されたいの」と脅したとされる脅迫罪。
美嶋被告は昨年6月に逮捕。逮捕時は清掃業に従事していたという。昨年10月に一部否認している18歳女性に対する事件の初公判が開かれたが、その後次々と再逮捕・追起訴されたため、裁判員裁判の形で公判手続きが更新された。今後、各事件について順次、審理が進められ、10月21日に判決が言い渡される予定となっている。
文/篠田哉 内外タイムス






