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外来種が在来種捕食、早急な対策必要

 






2013/12/11 09時06分配信 - 科学・環境 -

 宮古諸島の湧水などに住む生物を研究しているNPO法人海の自然史研究所代表理事の藤田喜久さんはこのほど、 宮古島で県内外来種のヤエヤマイシガメが在来のミヤコサワガニやミヤコヒキガエルなどを捕食していると発表した。 ミヤコサワガニは生息地が限られ個体数が極めて少なく、 陸上の淡水のみで一生を終えるため、 一度海中に没したとされる宮古島の地史を再考する重要な生物。 藤田さんは早急な対策を呼びかけている。

 調査はことし8月~10月に実施され、 ヤエヤマイシガメの胃や腸の内容物から、 ミヤコサワガニの体の一部やミヤコヒキガエルの幼生 (オタマジャクシ) などが多数確認され、 日常的に餌生物として捕食していると指摘。 今月1日に札幌で開かれた日本甲殻類学会で発表した。
 ヤエヤマイシガメは八重山諸島固有種だが、 宮古島では1992年に発見され、 98年には定着が確認された。 雑食性のため宮古固有の小型動植物の捕食が懸念されてきた。 ミヤコサワガニは宮古島固有種 (県天然記念物) で、 これまでに4カ所の湧水でしか確認されてなく絶滅危惧種になっている。 サワガニ類は淡水でしか生きられず、 島が海中に沈めば絶滅してしまう。 また渡嘉敷島のトカシキオオサワガニの近縁種でもあり、 藤田さんは 「宮古島の古地史や生物相の成り立ちを考察する 『鍵』 となる重要な生物」 としている。
 藤田さんは宮古島の希少種を守るためヤエヤマイシガメの駆除が必要とする一方、 人間による不用意な移動が在来の生態系に重大な問題を引き起こす可能性があるとして注意を呼びかけている。
 また島尻マングローブでも八重山諸島のみに分布していたキバウミニナを確認しており、 県内外来種の可能性が高いとして駆除など早急な対策を求めている。

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ヤエヤマイシガメ

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