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井上美香のあんちいーやー② ちょっと待ってその衝動?

 






2021/03/28 09時31分配信 - 連載・企画::あんちいーやー -

 最近運動不足解消のため少しでも歩こうと散歩に出かけている。
 深呼吸して青空を見上げ、夕暮れ時に海に沈むオレンジ色の夕陽を見ては、「今日も一日ありがとう」と有り難い気持ちになるのは束の間、ふと道の隅に目をやると至るところに目立つゴミのポイ捨て。。。冷蔵庫やバッテリー堆肥袋まで明らかに習慣化されゴミ捨て場と化しているところもある。
続き
 島の方に聞くとその昔、集落にはゴミ捨て場があったそうだ。その名残りと言えば響きはいいが昭和、平成、そして令和というこの時代、多良間島と大神島以外は宮古島との橋も架かり物流も人の動きも交通も便利になった。だがこの島のポイ捨てと不法投棄に関してだけは、島の当たり前が当たり前でない世の中になっていることに気づいてほしい。
 家電リサイクル法が2001年に施行されて早20年。エアコン、テレビ、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機の有用な部品や材料をリサイクルするためリサイクル料を消費者が負担しなければならない義務なのは定着しているだろう。
 上記の家電が古くなり新調したいとき、その購入代金プラス、リサイクル料も購入予算の中に見積もっておかなければならない。宮古島市は不法投棄・散乱ゴミ監視事業としてパトロールや監視カメラの設置なども行っているが、イタチごっこで果たして成果は出ているのだろうか?
 だが残念なことばかりではない。捨てる人がいれば、拾う人もいる。城辺線のポイ捨てのゴミを8年も拾っている伊良部さんという方と出会った。私が毎月の開催しているビーチクリーンを知ってご夫婦で参加して差し入れまで持ってきてくださった。そのほかにも下里通りに店を構える店主も出勤する道すがらゴミを拾うのが日課だという。
 美ぎ島を愛し、後世に残そうと同じ思いの方が周りにいてくださることがなんとも嬉しい。最近は若い人たちのパワーも素晴らしいと感じる。元ミス宮古島・サンゴの吉田芹さんの声掛けで伊良部島の白鳥岬など足場が悪く難所だが若さ溢れる体力で漂着ゴミを拾っている。コロナ禍異例の2期務めもう間も無く任期を終える第46代ミス宮古島もカヌーを用いてなかなか普段行けないところもビーチクリーンしている。
 そのほかにも、宮古ライオンズクラブが支援し、子供たちが主体的に運営している社会奉仕団体のレオクラブも町のポイ捨てゴミのクリーン活動や私たちのビーチクリーン活動にも参加してくれてた。自分たちでアイデアを出し合い効率的に拾いやすいやり方をその場であみだしていたその姿には将来の明るい光が見える。
 市民運動実践協議会による『第15回心豊かなふるさとづくり表彰式』で私たちと同じクリーン賞を受賞した伊良部島小学校中学校も自分たちが住んでいる島の清掃活動に熱心だ。
 海洋漂着ゴミはどこの国かで誰が捨てたかわからないものだが人間が捨てたゴミだ。遥々この島にたどり着いたのだから拾いましょうよ、また波にさらわれてどこかの国に流されてしまうのだから。
 あくまでも推測だが、陸のポイ捨てや不法投棄している人が大人だとしよう。その大人も子供や孫がいて、これから所帯を持つ人もいるだろう。その大人がゴミを捨てた時に子供が居合わせていたら子供は同じ行動をとるようにならないだろうか。島を離れ新しい場所で新生活を送る若人たちがこの島に帰って来た時、がっかりさせたくない。何気ない衝動でポイ捨てした先のゴミの行方。
 海に囲まれている島ということ、地下水で成り立っているということ。
 土に還らないものを捨てた10年後20年後のこと。
 何を見て暮らしたい?私は陸にも海にも砂浜にもゴミが落ちていない美ぎ島だ。
 海のゴミも陸のゴミも捨てる人より拾う人であり続けたい。
 島のあるべき姿。未来を担う子供達に残したい景色。あなたはどんな島で暮らしたいですか?

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回収したゴミをバケツリレー方式で運搬するボランティア

ファイル 24306-2.jpg
不法投棄されたゴミ

ファイル 24306-3.jpg
道端に捨てられたゴミ

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