記事一覧

サンゴの色で高温耐性に違い OISTが発表

 






2021/02/23 09時03分配信 - 科学・環境 -

 海水温の上昇でサンゴが白化、死滅することが世界的に問題となる中、高温への耐性がサンゴの色によって違いがあることが22日、沖縄科学技術大学院大学(=OIST)の研究で分かった。研究チームによると、3色の種類がある「ウスエダミドリイシ」で黄緑色、紫色、茶色の順に耐性が高く白化しにくい。遺伝的要因による色の違いで、サンゴが温暖化に耐性を示す可能性があると22日付の科学雑誌「G3:Genes/Genomes/Genetics」に掲載された。
続き
 ミドリイシ属のサンゴは成長が早く、サンゴ礁形成や海岸保護に重要な役割を果たしているが、地球規模の環境変化で減少傾向にある。研究チームは当初、耐性の違いをサンゴと共生する褐虫藻の種類によると考えたが、3色とも非常によく似た褐虫藻が共生し、大きな違いはなかった。
 そのため研究チームが、色の違いの関係するタンパク質の発現量に注目した結果、耐性が最も高い黄緑のサンゴは、5種類ある緑色蛍光タンパク質のうち2種類が夏に多く発現し、共生藻類を保護して白化しなかったという。2017年夏、黄緑のほとんどが白化しなかったのに対して茶は50%が白化し、紫は黄緑と茶の中間の割合で白化現象が起きていた。
 OISTマリンゲノミックスユニットの佐藤矩行教授は「サンゴ礁は生物多様性にとって重要で、知識を深めることが保全につながる。今のところ、サンゴ礁の現状に対して直接的にできることはあまり多くないが、このような基礎的知識を集め、サンゴの働きを理解することは、長期的な保全の観点で非常に重要だ」とコメントした。

関連記事

powered by weblio


 

ファイル 24146-1.jpg
沖縄周辺でよく見られる3色のウスエダミドリイシ(左から茶、黄緑、紫)=沖縄科学技術大学院大学提供

ソーシャルブックマークに登録 Yahoo!ブックマークに登録 はてなに追加 del.icio.usに追加 livedoorClipに追加 niftyクリップに追加 Googleに追加 Technoratiに追加 Buzzurlに追加