県立宮古総合実業高校(大山正吾校長)食と環境科環境クリエイトコース3年の棚原雄仁くんがこのほど、2級土木施工管理技術検定後期学科試験(土木)に合格した。同校では初めて。県建設業協会は人材育成を目的に棚原くんの受験勉強をサポートした。
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10日、同校で合格を報告した棚原くんは「最初は分からない専門用語があって難しかった。試験も答えが合っているのか分からず不安だった。勉強した成果が出てうれしかった」と受験を振り返るとともに喜びを述べた。同資格の実技試験受験には3年間の実務経験が必要なため高校生は学科試験まで。卒業後は県土地改良事業団体連合会への就職が決まっており、「将来、この資格を宮古島のため生かせるようにしたい」と目標を話した。
同コース担当の冨木崇史教諭は「ふだんの授業では試験範囲をすべて網羅できていないので最後に合格を勝ち得たのは棚原くんの努力だと思う」とたたえた。
受験勉強では県建設業協会が支援講座の受講料を補助、同協会宮古支部はテキストを提供した。同支部の親泊秀人事務局長は「若年管理技術者が不足している宮古では、技術者の育成は基本。3年前から受験を希望する生徒にはテキストを提供して支援してきた。棚原くんが結果を出してくれて喜んでいる。今後も合格者を多数出してもらえるよう先生たちにも期待している」と話した。