伊良部島でゲストハウスを運営するローカルドットカンパニー(半場吉朗代表)はこのほど、空き家をワーケーション(観光地などで働きながら休暇を過ごすこと)の施設として活用する事業で、県経営革新計画の承認事業所第511号に認定された。すでにゲストハウス1軒を改装済で、今後新たに2施設の開業を計画している。同社所属の市伊良部商工会はウィズコロナ時代の新たな観光誘致になると期待を寄せている。
テーマは「ゲストハウスから空き家を活用した1棟貸し非対面型ワーケーション施設への転換と店舗拡大」。半場代表が経営する佐良浜漁港近くのゲストハウス「あやぐやー」の改装のため融資について同商工会に相談した際、県の計画への申請を勧められたという。
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半場代表は「新型コロナの影響で2020年3月に営業の一時停止を決めたが、影響の長期化が避けられないことから、1組限定の施設に切り替えることに決めた」という。
同ゲストハウスも4年前に空き家を改装したもので、今回は感染拡大防止対策に非対面型受け付けを設置したほか、ワーキングルーム、マルチディスプレイ用モニター、プリンター、リモート会議に対応可能な100インチ大型プロジェクターなどを設置しワーケーションに対応させる。
半場代表は「仕事の合間に、魅力的な佐良浜の街並みをテラスから一望できる。空き家を転換することで島の文化の有効活用になれば」と話した。
事業計画では5年間で同ゲストハウスを含む宮古島市内計3件の空き家を改装しワーケーション施設として開業する。
同商工会の宮城隼人経営指導員は「ウィズコロナ時代に合った環境づくりで、伊良部に来る人が増えて欲しい。半場さんの取り組みはそのきっかけになるはず」と期待を寄せた。