平良下里の腰原12号線周辺住民の会(比嘉功誠代表)は5日、市役所新庁舎に下地敏彦市長を訪ね、狭あいで曲がりくねった12号線の道路整備について地主14人の同意書を添えて要請した。下地市長は2021年度で調査し、改良工事について検討した上で沿線の国有地の取得交渉などを進め、3年後をめどに工事着手する方針を示した。
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同線は県宮古合同庁舎前を通る県道190号線(平良新里線)の富士製菓製パン前から南側向けの市道で、平均幅員は4㍍、延長450㍍の区間。新庁舎の南西側に位置する。
要請では、道路幅が狭い上に危険な曲がり角があり、雨水路がないため大雨時に道路がはん濫して民家や畑に流入する状況があると指摘。さらに新庁舎開庁で交通量が増加し、事故発生や歩行者の安全な通行ができないと危惧した。
この上で、比嘉代表は「地域住民にとって安心安全な生活環境整備は、子ども達の未来へつなぐ最も重要な課題。住みよい地域づくりを目指してほしい」と、道路整備を求めた。
大嶺弘明建設部長は、都市計画マスタープラン改定に向けた作業の一環として市民意見(パブリックコメント)を募集していると紹介し、同会にも新たな街づくりに向けて意見を提出するよう提案した。